第12回「名曲」
明けましておめでとうございます。
珍しくミュージシャンらしい話をしようかなと。
我らビリーは今年早々1/16に初のフルアルバム『Bouquet』を発表します。
初のフルアルバムということでハリキリ過ぎて大量の曲を作ってしまいました。
ビリーは他バンドに類を見ない程曲出しのペースが早いです。
なにしろメインコンポーザーの僕が枯れ知らず、湯水のように曲が湧いてくるのですから。
さて、本題といきましょう。
大人コラム『昆布に塩』で今回語るは「名曲とはなんぞや?」です。
名曲とヒット曲は同でありて異なるものと、ここらへん難しいのです。
ポップスとクラシックではCDの売れ方も違うので優劣のつけようもなく、
しかしながら大勢の人間に支持される曲にはどこか説得力と魅力がどこかにあるのです。
でも“隠れた名曲”てな言葉があったり、
個人単位の思い入れの強いがあまりその人にとっては名曲だったりもする。
少し前にサウンドプロデューサーにヒット曲の法則を幾つかレクチャーしてもらった時、
素直に納得できる事が多かったり、そんな事に縛られたら新世界の暁は来ないぜ、と思ったり。
そうやって色々考えると“名曲の定義”は非常に難しいのです。
だからと言って「聴いた人が名曲と思ったら、その人にとって名曲」
という言葉で終わらせてしまったら物書きとしての資質が問われるので
オレなりの“名曲の定義”をしてみようと思うのです。
…が、長い間、頭を捻れどなかなか万人をある程度頷かせる形が出てこない。
ふとね、スタジオに向かおうと池袋の駅前を歩いていると携帯ショップから
やたらと大音量でとあるポップスが流れてくる。あ〜、良い曲だなぁ。
レコーディングで大量の音を浴びていたのにこうやってまた違う良質な曲を聴くと心が揺さぶられる。
こんな風に誰かの耳に入った瞬間にその誰かを心を動かす曲をいつかはオレにも作れるのだろうか?
これまたレコーディングであんなに大量に曲を作ったオレが飽きずにまた曲を作りたいと思い始める。
結局“名曲”って言葉は“評価”じゃないんだな、と。
“褒め言葉”なんじゃないかなと。
“褒め言葉”も“評価”じゃないか?という話になってくるとまたややこしくなってくるのだけど。
つまりは曲を作る人間は果てしない目標ではあるけど
それはラーメン屋の親父が自分の作ったラーメンは美味しいか?美味しくないか?
としかめ面で味見したところでお客さんの「美味しい!」という笑顔を見るまで心が救われないのと同じかなと。
ここで安直な言葉ではございますが
“ヒット曲は作るもの、名曲は生まれるもの”
という形で締めようかなと思います。
自分でも釈然としない内容ですが仕様がない。
宇宙のような数ある音楽の中に我一番輝かんと星を投げ込むような行為を繰り返しているのですから。
今年もヨロシク。
ミネムラ。 |