第20回 「GO!GO!アングラー」 (2010.07up)





皆さんどーもこんにちは


稲川琢磨です。

やや久しぶりな感じが否めないですが、
皆さん暑い毎日をいかがお過ごしですか?

ようやく今年もこのコラムが似合う季節になってきましたね〜

最近不思議な体験をするという話が私のまわりでも増えて来ました
これはいい事なのか悪い事なのか…

しかし、これからの季節もっと増えていくでしょうね…


あ〜怖い。



では、

久しぶりに怖い話を楽しんで頂きましょう。



あれはそう…

梅雨明けの知らせも訪れ、
蝉の鳴き声がにぎやかしくなってきた

調度そう、今位の時期のお話


穏やかな週末の昼下がり
いつものように退屈を持て余していた私達のもとに
一人の仲間が意気揚々と駆け付けた。

「凄い所見つけた!今夜にでもみんなで行こう!」
興奮気味の彼の一言にもあまり反応を示さない私達。

何故なら正直少し飽きていた感があった
心霊スポット巡りというやつに。

これまでに幾つもの心霊スポットを巡っていたものの
大抵は何も起こらないわけで
ただ単に夜中に不気味な場所に行くという行為も
慣れてしまっている私達にとっては刺激が足りないものになってしまっていたからだ。


「今回のは凄いよ!何でも山の中みたいな所にある病院の後地らしいんだけど、
中にはまだ病院だった当時の備品なんかが結構残っててさ
それを持ち帰えったりすると
病院へと続く山道の入口にある公衆電話がいきなり鳴り出して
返せ〜

っていうらしい…

行って試してみたくない?」


彼のあまりにも嬉しそうな言いっぷりと
特にする事のなかった私達は渋々オッケーを出し
一度それぞれの家に帰り夜中に再び集合する事にした。



深夜0時
予定通りに仲間達は集合し
各々のバイクで目的地に向かった。

1時間位たった頃ようやく目的地に到着。

あたり一面
山と森林


そして…

何もない山道への入口に
小さな街頭と
公衆電話。

確かに不気味な雰囲気あふれる場所だった。


しかし、とりあえず
目的地はこの山道の上
一同はそれぞれにバイクを止め
ワイワイと山道を登って行った。


山道を登りながら話している途中
この場所の情報を持ってきたやつが新情報を手に入れたと嬉しそうに話した

「何でも霊安室が本当にヤバいらしいよ!」


…(よくある話だ)



少し山道を登った所にそれはあった
外観もかなりボロボロになった廃病院
見るからに不気味だが
こういう場所に行き慣れた私達は
何事もないように病院内に入っていく。


予想通りというか
中は既に訪れた人達の手によってかなり荒らされていた。


一通り中を散策していく
待合室、ナースセンター、精神科病棟、手術室

とりあえず片っ端から中を見て回ったが特に何かが起きる気配がない


少々飽きてきた私達だが
噂の霊安室が見つからない。
病院内はくまなく探したハズ
しかし見つからない。


もう諦めて帰ろうとしたその時だ
仲間の一人が言った



「あれ、なんだ?」



その仲間の目の見る方そこには
病院の建物とは別に小さな建物があった。

全員でその建物に近づいていくと
厳重に施されていたであろう
カギの残骸があった。


「もしかしてここが霊安室…」

誰かが言った
みんなそうだと気づいていたのだろう
少し場に緊張が走った。

誰かが建物のドアをあけた
目の前には地下に下りる階段がある

みんなで階段を下りていく
みんな緊張のせいか無言だった。


しかしこの時私は至って冷静だったんだ

何故かというと、
自慢じゃないんだが
昔から霊感というやつに恵まれていたせいか
何かが出る時は大抵わかったんだ


だからこの時何もヤバい感じがなかったから
安心していた。

後はどうやってコイツらを脅かしてやろうか…
そんな事ばかりを考えていた。

ちょうど俺と同じような境遇の友達のAも同じような事を考えていたのだろう。
この時ふと目があってニヤッとしたのを覚えている。

そうこうしているうちに下りる階段は終わりを迎えた


そしてそこにはやはり
霊安室があった。

霊安室の扉の前でたたずむ一同
私とAは誰かが扉を開けた瞬間に驚かしてやろうと
集団の一番後ろに待機



さぁ、
いよいよ扉が開く



今だ!



そう思った矢先
私やAにしてみればありえない現実がそこにはあった。

霊安室の中には男が一人立っていた

霊安室の中にぽつり一人で立ち

こちらの様子など気にもとめない感じで死体をおく台を見つめ

ブツブツ言っている。



「うわぁ〜!出た〜!」



一目散に全員がその場を逃げだした。



私もAもどういう事だと思いながらも一緒に逃げた
全員が山道の入口まで逃げてきた
もう大丈夫だろうとみんな一息ついた

そして一同それぞれに


「いや〜初めて幽霊をみたよ!」

「怖かったな〜」

「やっぱりここは本物だったな」


と興奮状態で話している。


そして
仲間のうちの一人が聞いてきた


「なぁ、あの幽霊さとり憑いてきたりしてないよな?大丈夫だよな?」



あぁ大丈夫。

大丈夫じゃないんだけど大丈夫…



どういう意味か解るかい?

きっとAも同じ結論に行き着いたはず
顔面蒼白な顔を見ればわかる。


あの男がとり憑くはずなんてないんだ…


何故なら
真夜中の廃病院の地下の霊安室にいたあの男…





あれは生きた人間だもの。



帰りがけ

バイクのエンジン音の合間に公衆電話の呼び出し音が聞こえた。





第19回 「GO!GO!アングラー」 (2010.4up)


皆さんこんにちは、ちょっとお久しぶりな感じになってしまったね。

今月はまず告知事から!
我々花少年バディーズ今年の5月1日で一周年を迎えます!
そこでこれ!

花少年バディーズ結成1周年記念単独公演-ONLY-
『強風ハロー!!-OTOMETIC NEO ANNIVERSARY-』
【出演】花少年バディーズ
【期日】2010年5月1日 (土)
【時間】OPEN 18 : 00 / START 18 : 30
【会場】SHIBUYA O-WEST
【料金】前売り¥3000/当日券 ¥3500(消費税込み)入場の際にドリンク代¥500が必要となります。
【一般チケット】2/ 21(日)〜
■チケットぴあ(Pコード:346-672)
■ローソンチケット (Lコード:74537)
■ライカエジソン東京店 03-3369-3708 (発売初日は電話予約のみ11:00〜受付)
■ZEAL LINK 03-5784-9666(店頭販売のみ12:00〜)
【主催/企画】BadeggBox
【問い合わせ】チッタワークス  044-276-8841

詳しくはこちら
http://baddies.jp

チケットもおかげ様で完全ソールドアウトまで残り僅かになりましたが
まだまだ間に合うからね是非是非遊びに来てくださいな♪

みんなで楽しい事しようじゃないかい♪


それでは早速久しぶりの不思議な話にいきますか…
今回のお話はつい先日に体験した話。

実はブログで一度書いた事があるのだけれど、
一応オフィシャルブログゆえに
かなりオブラートに包んだ文章になった上に
一番怖い事実は伏せさせてもらった話。

それを完全に事実通りに書きます
ここならいいでしょう…(笑)


では早速。



遠征中のある日…
いつも大阪で泊まってるホテルが改装中でね
いつもとはちょっと違う所に泊まったんだ…

その部屋はさ
もう部屋に入った時から
少し嫌な感じがしていたの…

薄暗いし空気が何か重い
まぁ…あんまり気にしないで
さっさと寝てしまおうと思ってね
早速部屋に備えつけのシャワーを浴びたわけ…

異変はシャワー浴びて出てきてから起こったの

シャワールームから部屋に戻るとさ
つけたはずのないテレビがついてるんだ

誰も部屋にはいないし確実に自分もつけてはいない…


きたかな…

そう思ったけどね、
こういう事には慣れっ子だからね
まぁ…いいかとね
ほっといたんだ

するとしばらく部屋でまったりしてると
今度はついてるテレビが突然消える

それと同時に部屋の中の至る所からパキパキ音が鳴り出した

流石にさ
ちょっと気持ち悪いな〜と思ったけどさ
もう俺も眠さが限界だったんで
気にしないようにしよう!って
寝る事にしたんだ。

しかし、眠りにつこうとすると間際
今度は自分の部屋の中で男女がずっとボソボソ会話してるの
声しか聞こえないんだけどね、

でもそんな声よりも
睡魔の方が強くてさ
その日はそのまま眠りについたんだ。


そしてね…

不思議な夢をみた…。


夢の中のとある部屋でさ
二十代位かな
男女がものすごい喧嘩をしてるんだ…
何を言ってるかは分からないんだけどね
でさ、そのうちその喧嘩がどんどんエスカレートしていくわけ
女に手をあげる男
泣きながら男に物を投げつける女
もう修羅場だよ。

そんな状態がしばらく続いた後
男が部屋を出て行った。

部屋に取り残された女…

何をしたと思う?


突然その場でさ首を吊ったんだ。


「うわっ!」

って思った瞬間に目が覚めた。


変な夢みたな…
って横になったままボーッとした頭で天井を見てたんだ…
そこでさある事に気付いたんだ…
夢の中で男女がいた部屋さ

この部屋なんだ


今俺が寝てるこの部屋。

間取りとか置いてあるものとか全く一緒なの。
それに気づいた時、嫌な考えと共に
嫌な汗が出てきた。


これが夢と同じ部屋という事は、
今俺が寝てるこのベッドの足元の方で女が首を吊っている…

恐る恐るそちらに目をやる


あぁやっぱり…。

頭の中で呟いた。


そこにはさ夢の中の女がいるんだ
布団のシーツで首を吊ったままの体制でこちらをずっと見てるんだ。

「これはヤバイな」と思った時には既に体は全く動かない。
そしてその女からも目が離せない

すると

ドサッ!

という音と共に女が地面に落ちる
一瞬視界から女が消える。

しかし、すぐに女は姿を現す




俺の足をものすごい力で握りしめながら
段々とベッドの下からはい上がってくる


どんどんはい上がってくる

もうその顔は目の前

もの凄い表情で叫ぶ女


「邪魔だ!邪魔だ!」



「うわっ!」

声にならない悲鳴を上げた時

布団から飛び起きるように俺はもう一度目を覚ました。

まさか、今のも夢だったのか?

部屋を見渡してももちろん女はいない。
外はもう明るくなっている
体は汗でびっしょり
とりあえずもう一度シャワーを浴びようと布団から起き上がる





足に感じる確かな痛み。

痛みの元に目をやると
くっきりと二つ
手の形に赤く腫れていた。


夢じゃないんだ。
当然飛び出すように部屋を後にする

部屋を出る瞬間
「ちっ…」
というような舌打ちが聞こえた気がした。



〜後書き〜

この体験をしたあとね遠征から帰って来てさ
荷物を整理してたんだ、

そしたらさいつも持ち歩いていた
お守りがズタズタになって出てきた…

こういう体験は何度もしてきたけど流石に笑えなかったね
二度とあのホテルには泊まらない


そう思ったよ。





第18回 「GO!GO!アングラー」 (2010.2up)


皆さんお久しぶりです。

というか遅ればせながら
新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。


1月はツアーにCDリリースにと、
てんてこ舞いだったのでね、ちょっとお休みを貰ってました!

楽しみにしていてくれたみんなゴメンなさいm(_ _)m


あっ!そうそうこのお休み期間中であった
花少年バディーズ3rdシングル「乙女桜」のリリースで

1/25付ウィークリーオリコン総合ランキング34位!!

ウィークリーオリコンインディーズランキング1位!!


を獲得しました♪

今回は制作から流通まで完全にセルフだっただけにこの結果は嬉しかった
これもみんなのおかげです♪

ありがとう!

幸先いいスタートをきった2010年
バンドとして大きな飛躍を目標に精進精進…

そんな感じの日々ですが

最近はねこれの構想に夢中です。


『恐怖!稲川タクミの本当にあった怖い話THE FINAL』


これ一応うちのインストアイベントのタイトルね(笑)

2/7ライカエジソン東京店で行われるこのイベント、
実はこのタイトルでみんなの前で怖い話をするのは二回目

二回目にしてTHEFINAL

なんでかは…察して下さい(笑)

やはり直接怖い話をするのは難しいんです。

ここみたいに文章ならさ

読む人それぞれの裁量で怖いから読むのはここでやめるとか
そういう風に出来るからいいのですが…

直接だとそうはいかないし
怖いと思う所に個人差もあるから
話せる話も限られてくるわけです。


CD発売のインストアイベントなのでね
怖い話目的ではない人もいるだろうし

なので
もしまたこの怖い話の会をする時はインストアイベントではなく
それ専用の会を作ってやろうと思います。

まっ…もちろん需要があればですがね(笑)

まっ、でもこの2/7のTHEFANAL
ありがたい事に満員御礼みたいなのでね
この日みんなにはささやかな恐怖を味わってもらいますよ〜



さてさて新年一回目のコラムはこんな所か…

あれ…?

怖い話のコラムなのに怖い話してないな…


では



怖い話というか…

最近にあった出来事 箇条書シリーズ



・都市伝説検証

東京都青山霊園にあると噂される
注意!とだけかかれた道路標識

※よく子供の飛び出し注意や動物注意とかかれた道路標識あるでしょう?
あれって標識の中に子供の絵だったり動物の絵だったりが書いてあって
その下に〜注意の文字が書いてあるんだけど

この青山霊園にある注意の標識には
何注意とか一切書いてない。

もちろん絵もない。

果たして何に注意しろという意味か…
それは幽霊目撃多数の青山霊園…

それこそ察してという事か…。


さて検証、
これね実際にあります。

ただ…
最初から何も書かれていなかったのか、
風化し過ぎてそうなったかは不明


何せ状態が悪過ぎる

確かに場所が場所だけに不気味
しかもそんな所は子供の飛び出しも動物の飛び出しも注意する場所ではない事がさらに不気味



・都市伝説検証

平将門の首塚

これは…
すいません!ギブアップ!

胸騒ぎがして近づく事すら出来なかった
畏敬と畏怖の念溢れる恐ろしい場所。



・本八幡の怪

どういうわけかブランドXというお店の特典DVD撮りで
肝試しをする事になり訪れた本八幡にある場所

撮影前から近づいた途端照明が消えるなど様々な現象がおこり
撮影断念…

ちなみにこの場所のすぐ後ろにあった廃病院の窓が急にあいたとか
中に人がいるのが見えたとか
恐ろしい事が立て続けにおきた一夜。

・これを書いている今
耳鳴りがとまらない

それでは今回はこのへんで

また来月






第17回 「GO!GO!アングラー」 (2009.12up)


皆さん今日は稲川琢磨です。

このコラムを始めてから二度目の年越しの時期がやってきましたね。

いやはやよく続いてきたなと
自分でも少し感心してしまいますが…

これも一重にこの自己満足感まる出しのコラムを楽しみにしていてくれる
皆さんのおかげです。

とりあえず一年間感謝です。

一年の終わりにしてまずは告知事から
一応言っておきますが…
本職は花少年バディーズのギタリストですから


じゃあ告知!

まずはこれ

●2009.12.24 Bloom!!
DVD『Black Back Box』

はい僕達初となるDVD発売になります。

内容は一切未発表…

故に中身に自信アリです


そして

●2010.01.13 Bloom!!
3rd Single『乙女桜』

はい来年頭から我々花少年バディーズの3rdシングル発売になります!

どちらも詳しい詳細はオフィシャルホームページ

http://baddies.jp

こちらまで♪

さて今年最後となるこのコラム、
いつものように怪談話を書いてもいいのですがね、
一年の締め括り的なヤァツにしようかなと思います。


いやはやこの一年も様々な不思議体験をしましたね…
ここではまだ書いて無いような体験もいくつか。

とりあえず今年No.1に怖かったというか
困った話。

どこから連れてきてしまったか、
今現在俺の住んでいる部屋に一時期頻繁に女の人の幽霊が出るようになってしまいましてね…

こいつがまた厄介なやつで
金縛りに起きる事はしょっちゅうで
時には寝ている所を後ろから抱きしめられたり
朝洗面所で顔を洗っていると鏡越しに後ろに立っていたりと
本当困ったやつでした。


でも放っておいたらいつの間にかいなくなったので
特にオチ無し。

故にここで怪談として語られる事は無かったのですが
今年一番厄介なやつでした。


他にも自転車の上に座るおじいさんやら

渋谷スクランブル交差点に手を繋いで立つ血だらけの男の子と女の子やら

変わったやつもいっぱいいましたね。


来年はもっと沢山見れると…


いや、やっぱりもう見れなくていいな(苦笑)


このコラムのネタに困らないのはいいんですがね
家に出られるのはしんどいし…。


来年の目標!

もう幽霊は見ない!

これで決まり!


とか何とか言いつつ

来年は今年ちょっとスケジュール的に厳しくて実現できなかった
このコラムとの連動企画で

稲川琢磨の恐怖の現場

というやつを実現させようと思っているのでね
きっとまた見る事になるんでしょう。

あっ、

そういえばこのコラムの読者の方にはバンドマンの方も多いという話を聞きました

もし良かったら一緒に行きません?
恐怖の現場…(笑)


興味ある人は
このPlugの方に言って下さい。


どうせなら大人数でワイワイしながら行きましょうよ。

そしたらきっと怖くないし(笑)

そんな感じですかね…


それではこの一年間このコラムを読んでくれた皆さんありがとうございました。

そして締切過ぎても暖かい目で見守ってくれた
コラム担当の方にも感謝です。


それではちょっと早いけど皆さん

よいお年を。


来年もよろしくお願いします



最後に

新年の初詣というやつ

近年では何回も行く人が多いみたいですが…

“お寺”と“神社”この二つを混同させるのは辞めましょう。


いくならどちらかに…。



それでは稲川琢磨でした。






第16回 「GO!GO!アングラー」 (2009.11up)



皆さんこんにちは稲川琢磨です。
今月は登場が遅くなってしまって申し訳ない。

ここの所すっかり外も寒くなってきましたね
こんな時期に怖い話…

いいじゃないですか

本家本元の稲川淳二氏も只今怪談ナイトツアーを回っておられるようですし、
怖い話はオールシーズンで需要あり!

…。

それでは今日もあなたの側にささやかな怪談を…


今回のお話はとある人形についてのお話です。
人形といえば怪談業界ではわりとベタな題材の一つですが
よく日本人形の髪の毛が伸びているとか
そういう類いの話を皆さんも一度は耳にした事があるのでは?

元来人形というものは
「人の形をし人の代わりとなるもの」

です。

大昔から様々な呪術的な儀式などに用いられ、人の身代わりになるものとして存在し、
またその作り手も
いわば人の代わりを作るのですから
並々ならぬ精神力で作るわけです。


こんなに“人の思い”が関わるもの…
それは不思議な事も起きるでしょう。


今でこそ“ぬいぐるみ”という言葉が出来
その存在の意味は大分柔らいできましたが
本質は変わらないのです。

前置きが少し長くなりましたね

これはね私の実家にずっと昔からあるとある人形の話。


先日ちょっとした用事でね
実家に帰ったんですよ。

その時に少し探し物があってね
物置を漁っていたんです

そしたらね出て来たんです…

この人形が…

すっかり忘れていた過去の不思議な思い出と共に。


見た目はキューピーちゃん人形みたいな感じで
青い冷たい目に
髪が金髪のクルクルパーマ
大きさは三歳位の赤ちゃんの大きさ
いわゆる外国の赤ちゃんみたいな感じです。

この人形、私がもの心ついた時からすでに存在していましてね
出所は両親に聞いても覚えていないという事で全くの謎なんですが
二度の引っ越しを経ても今だに我が家に存在しているんです。

私は小さい頃からこの人形が怖くて怖くて仕方なくてね…

その頃は特に何があったというわけではないと思うのですが
しきりに両親に「あの人形捨てようよ」と言っていたのを覚えています。


この訴えを聞き入れてくれたのか
ある日を境に一切見なくなったんです。

あぁ良かった…
捨ててくれたんだ

ってね

心の底からホッとしたのを今でも覚えています。

そんな出来事から沢山の月日は流れ
二度の引っ越しをした事もあり
その人形の存在もすっかり忘れていた

そんな中学生のある日です…


真夏の暑い夜、夜中にね二階にある自分の部屋で本を読んでいるとね
ふと誰もいないハズの一階から変なもの音がするんです。

何か食器と食器を擦り合わせるような
まるで誰かが一階で食事でもしているかのような
そんな音です。


これはおかしい…
家族の寝室は全員二階にあるし
大体こんな夜中にこんなに食器の音が聞こえるような食事はしないだろう…

もしかしたら泥棒が入ったかもしれない…


私、意を決してね
確認しようと自分の部屋のドアを開けたんです


するとそれとほぼ同時に目の前にある姉の部屋のドアが開きました。

中から出てきた姉も一言

「下から変な音が聞こえる」

二人で見に行く事にしました、


ゆっくりゆっくり階段を下り
さぁ…このドアを開けば
いよいよ音の鳴っている所という場所まで来ました。
相変わらず目の前のドアの向こうの音は止まらず…

勢いよくそのドアを開けました…


ドアの向こうは真っ暗闇
音もパタッと消えていました。

すぐさま電気をつけてみると
そこにはいつもと何の変わりもない
居間とキッチンの風景…


しかしね

突然、
一緒に見に来ていた姉が「うわ…」という声を漏らしたのです。


私もすぐに気付きました


目の前のキッチンにあるイスに
何年ぶりに見たであろうか…
あの人形が座ってこちらを見ているのです


その目は相変わらず冷たい青
所々汚れが目立ち、より一層不気味な風貌でこちらを見据えている。

二人共固まったように何にも言えないまま時間は過ぎる。

そしてどちらから言うでもなく
この人形を捨てにいこうという話になりました。

近くのゴミ捨て場だと怖いので
少し遠くのゴミ捨て場まで捨てに行きました。

帰ってきた頃には空も少し明るくなり
体も疲れていたんでしょう
少しの不安もあれどその日はすぐに眠りに落ちました。

次の日の朝二人で両親に問い詰めました。
あの人形は捨てたのではないのか?と。


するとね
昔に私が捨ててよ!と言い続けた当時
何度か捨てたらしいのです


しかしその度にいつのまにか戻って来てしまっていたそうです。
例え引っ越したりしても…。


だから今の家になってからはずっと物置の奥にしまってあったらしいのですが…。


嫌な気持ちになりましたね…
きっとまた帰ってくるなと…。


それから数日後。
その時はやって来ました。



風邪で学校を休んでいた私は一人
居間に布団を敷いて寝ていたのです。


どれ位の時間が経ったでしょうか…


突然の寝苦しさに目を覚ましました。

目を覚ますと体が全く動かせない…
金縛りですね

目だけは開くので目の前にある
つけっぱなしにしていたテレビに目をやると
タモさんが話している。

真っ昼間だ。

そう思った矢先テレビがプツっと消えました

それと同時に玄関のドアが開く音…

次いで“誰か”がこちらに歩いてくる足音…
この“誰か”もう予想はついてたんですけどね…


認めたくなかった。


考えるだけでも恐ろしいから。



いよいよ私のいる部屋のドアが開かれる

身動きのとれない私が見たものは…



やはりあの人形でしたよ。


ペタペタと足音を鳴らしながら何をするわけでもなく部屋中を徘徊する。
たまにこちらを見たりするその顔は全くの無表情
まさに人形そのもの。

しばらく歩き回りやがて私の目の前に立ち
一言だけ言葉を発した


「ダメ」って


まるで音声案内の機械のような声でその言葉を発すると
糸が切れたようにその場に倒れた。


流石にこれはもう
ほっては置けない事態、


帰ってきた母親と共にすぐさまその人形を持ってお寺さんへ
一通りの話をすると
すぐにお経をあげてくれ供養してくれました。

お経を読み終わるとね
住職さんがいいました

「これでもう動き出すような事は無いでしょう、
ただね別に悪い者が入っていた訳では無いのです。
人形というものは時に魂の入れものになる。
この人形に入っていたものは
きっとお子さんの成長を見ていたかったんでしょうな。
これはそのまま持ち帰って貰った方がよろしいです。
もし万が一また動き出すような事があれば
持って来て下さい。」


なるほど確かに怖い思いはしたが
何か害があったわけでは無い。

再びこの人形は我が家の物置に戻りました。

この出来事から数年 …
今現在に至るまで再び人形が動き出す事はありません。

しかし一つだけ気掛かりが…

あの人形が発した唯一の言葉…


「ダメ」


何に対して言ったのか…。





第15回 「GO!GO!アングラー」 (2009.10up) 




どーもこんにちは稲川琢磨です。
今月はまず読者の皆さんに一言…


誠に申し訳ございません!!!!


約一年弱続けてきたこのコラム…
先月初めて穴を空けてしまいました。

担当の方からこのコラムを楽しみにしてくれている人が沢山いる事を聞いていたのに…


俺ってやつは…

俺ってやつは…!


なんたる愚…


と“猛省”しております。

そして同時に心は“ざわざわ”しております。


何せここを見てくれてる人の数を初めて具体的に聞いたものでね。
正直その数にびっくりしたね。

これからはここを見ているであろう
一億とんで三千五百人の人達のために
穴を空けないように頑張ります。


それではそろそろ本題へ。

今月は先月のお詫びも含めて
いつも通りの一話とおまけの短編話を用意しました。



それではまずひとつめのお話。


これは先日ライカエジソン東京店で行われた
花少年バディーズのインストアイベント
「稲川タクミの怖くない怪談」で最後に話したお話です。

当日これなかった人からの要望も沢山あったので
今回ここでお話しましょう。

それでは稲川琢磨本番です。




この話はね、私がまだ幼少の頃のお話。
私の父親はとある地方の大学病院で薬剤師をしてましてね

小さい頃は良く母親に連れられて
父親のいる病院に遊びに行っていたんですよ。

その日もね
当直のある父親に
お弁当を届けに行く母親にくっついて病院に遊びに行ってたんです。

夜のまだ浅い時間だったかな…

まだ病院内には人が沢山いてわりと賑やかだったのを覚えています。


最初は母親が父親にお弁当を渡して話しているのに寄り添っていたのですがね、
そこはヤンチャ盛りの幼少児、話を聞いてるのに飽きてしまってね

話す二人に「ジュース買ってくる!」
ってジュースの販売コーナーに向かったんです。

ジュースの販売コーナーにたどり着き
目的のジュースを購入しているとね

ふと目の前に一人の男の子が立っていて
こっちに向かって笑顔で手招きをしているんです。

普段病院内で子供とすれ違う事は沢山あったのでね

誰だろう?
とは思いつつも手招きする男の子の方に歩いて行ったんです。

するとね、俺が近づいた分だけ、その男の子は遠ざかるんです、

そしてまた笑顔で手招きをする。
後はずっとそれの繰り返し。

医局の前を通りすぎ…

両親が会話している待ち合い室を通りすぎ…

やがて一つの下り階段の前に。

当然のように男の子は下り階段を降りていく。

もちろんそれについていく。

そして階段を降りた先で男の子が一つの部屋に入って行くんです。

もちろん後に続き部屋に入りました。

するとね、部屋の中には男の子がいないんです。

かわりに一つのベッドと
顔に白い布を被せられ横たわる何か。

そう、そこは霊安室だったんです。

そこで初めて恐怖を感じたんですがね
何か変な使命感みたいなものがあってですね、
その白い布の中の顔覗いてみたんです。


するとね…

ニィ〜っと…

本当に背筋が凍りつくような、
満面の笑みを浮かべた男の子の顔がそこにあったんです…

あまりの恐怖に腰を抜かしそうになりながら
両親の元に逃げました。

いきなり泣きながら子供が走ってくるから両親もビックリしましてね。

「何があった?」って聞いて来ました。

私は今あった事を全て説明しました。

するとね、
父親が青ざめた顔をしながら言うんです。

「それはおかしい。この建物に地下に降りる階段なんてないよ。
そもそも地下室自体がないよ。霊安室にしても全く別の場所にあるよ」


…そんなはずはないんです!

たった今見てきた事だから。


私は父親を引き連れて今逃げ帰って来た道を戻りました。


ここを曲がればさっきの下り階段があるはず…








無いんです。


そこはただ行き止まりな壁。

確かについさっきまではあったのに。

不思議な事ってあるんですね。


しかしあの男の子は一体…。






二つ目のお話。

車で各地方にいく皆さんはご存知だと思われる
東名高速道路の「浜名湖」というパーキングエリア。

この「浜名湖」パーキングエリアは全国でも有名なとても大きなパーキングエリアでね
名前の通り浜名湖に隣接して出来ていて

パーキングエリア内から浜名湖の方に降りていく階段があって
そのまま浜名湖観光が出来たりするのです。

僕らも関西方面に行く時は必ずと言っていいほど立ち寄るパーキングエリアなんですが


ここね…


いわゆる霊的なものが出ると有名な場所でもあるんです。

パーキングエリア自体には何の問題はないんですがね…
浜名湖と隣接している事に問題があるんです。

浜名湖って実は自殺の名所としてちょっと知られている所でね

今でこそ、ある程度の距離で冊が出来て湖自体に近づけないからいいものの
が出来るまではね…

大変だったらしいです。

だから表向きは子供とかが落ちたりしたら危ないからとされて設置された柵も…
実は自殺対策だったのではないか、

しかも、
浜名湖の水の流れのせいなのか
ここで入水自殺した死体は必ずと行っていいほど
このパーキングエリアの方の岸に上がってしまうのです。

そんなものだからやっぱり集まってしまうんですね…


だからね、

昼間はまだいい。
でも
夜はあのパーキングから浜名湖に繋がる下りの階段…

あの階段は降りない方がいい。


俺、一度だけ夜に
それも一人で降りた事あるんです。

今考えるとなんでそんな事したのか不思議なんだけど
そういうのに敏感な俺は多分呼ばれてしまったんだろうなと思います。


そして降りた先にみた光景はね、悲惨でしたよ…



湖の中から

沢山の顔や手が、それこそ湖中にびっしり出てるんです。


一体何人の思いがここに残ってるんだろう

これ以上ここにいたら下手したら

連れてかれる! と思ってね、すぐに逃げましたよ。


だからねもう一度忠告しますよ


夜の深い時間にあの階段は降りない方がいい。

興味本意で降りていくと
連れてかれるかもしれません。




第14回 「GO!GO!アングラー」 (2009.08up)


皆さんこんにちは稲川琢磨です。

八月です。

夏です。

お盆な時期です。

このコラムに最も的した時期です。

昔からよく
なんで幽霊は夏とかお盆とかばかりに出るんだ?
という疑問を耳にします。

まぁ一年中、
たとえ冬だって出るときゃ出るんですがね、
確かにこの時期は多いです。

まっ…お盆で死んだ人間(御先祖様)が帰ってくるからというのも一理ある。

この時期そういう話のテレビ番組や雑誌が多いから
そういうものに対して敏感になるからというのも一理。

でも何より一番の理由は
幽霊も元は生きた人間だという事。

幽霊=夏という形は幽霊だって生きてる時に感じていたもの
だからこの時期は増えるんです。

思いを伝えるのは今だ…
ってね。


現に今もちょっとした収録帰りで
夜中の夜道を一人歩きながらこのコラムを書いているんだけど


誰もいないのに
後ろからついてくる足音が二つ…

ヒールの靴ような

コツコツコツ…

何か下駄か何かを引きずるような

ズリズリズリ…


二人ついてきてる。



まぁこういうのは基本的にシカトですね。
ナンパとかキャッチと一緒でシカトしてればいなくなるものです。

皆さんもこういう場面にもし出会ったらシカトして普通に歩いていた方がいいですよ〜。
間違っても振り返ったり、走って逃げたりしてはダメです。

逃げるって事は
幽霊にしてみれば自分を認識出来るって事で
必ずと言っていいほどずっとついて来て
怖い思いをしてしまいますから。

では余談はここまでにして

今回のお話です。





随分前のとある夏

知人の佐藤君(仮名)という男がいまして
彼はいわゆる暴走族ってやつだったんですね。

佐藤君その日も仲間と一緒に散々走り回った後
ちょっと休憩って事で適当な大きさの広場を見つけて休んでたらしいんです。

そしたらね仲間の一人がちょっとみんなで怖い話しようぜ!っていいだしたそうです。

時期も時期だし
「おぉ!いいな!」っ事でみんなで怖い話を始める事に。

最初は四、五人で始めた怖い話…
いつの間にか他のやつらもドンドン集まってきて結構な人数に。

一人一人
自分の知っている怖い話をしては

みんなで

おぉ〜

とか。

そういう感じに話をしているうちに
佐藤君の知らないやつが話をする番になったんです。

まぁ組織自体がかなり大きなものだっただけに
知らないやつなんて沢山いたし

そもそも最初に話を始めた奴ら以外はほとんど見た事ないやつらだったから
特に何の気にする事もなく話に耳を傾けていたらしいです。

そいつの話何か赤ちゃんの幽霊に間する話だったらしいんだけど
話が進んでいくうちに段々と
その話をしているやつの様子がおかしくなっていったんだって。

話をしながら
いきなり泣きだしたんだけど

その泣き声がね

見た目とは裏腹に


赤ちゃんのような泣き声


するとね
回りの奴らもそれに続くように
次へ次へと泣きだしたんだって。

しかも全員が赤ちゃんのような泣き声で。

流石に何かおかしいと思い始めたらしいんだけど
急に体が全く動かない。

どうにかして体を動かそうとするも
全然ダメ。

そうやって足掻いてるうちに

ふと気付いた

さっきから背中をはい上がってくる


何かがいる。


もう予想はついたって。


そう

さっきまで普通の男 だったやつらがみんな赤ちゃんになって
泣き続けている。


きっと


この背中を登ってくるのも…


その背中をよじ登ってきたやつはいよいよ肩まで登ってくる!


見たくない!

見たくない!


でも見ずにはいられない!



ふと目線を肩にやった…

するとね

そこにいたものと目があった



しかし…



そこには佐藤君が予想したのと全く違うものがいたんだって。



佐藤君の肩にはね
凄い目の血走った女の頭が乗っていた。


そしてその女の頭が 佐藤君の耳元で


「私の赤ちゃんはどれ?」

と一言。



佐藤君が覚えていたのはそこまで。

気を失ってしまったらしい。


気がつくと辺りは明るくなっており
その広場には佐藤君一人。

そして明るくなった広場の回りを見回してゾッとしたって。

そこの広場を囲むように生えている林の中に

円系の広場の
全方向から中心の広場を見据えるように立つ


おびただしい数の


水子地蔵。



佐藤君逃げるようにその広場を後にした。





そしてすぐに
昨日広場に集まった仲間達が心配になり連絡してみたらしい

するとね…


「俺達そんな場所に行ってねぇよ。佐藤が走っている途中いきなりいなくなったから
てっきり先抜けして帰ったと思ってたよ」


佐藤君にしてみればそんなはずはないんだ。

最初に怖い話を始めた四、五人の連中は
確実に知っているやつらで話もしているわけだし。

でも全員が最初に連絡した仲間と同じ答えだった。

何で佐藤君だけがこんな目に会う事になってしまったのか…

そしてあの赤ちゃんとは別に
現れた女はいったい何だったんだろうか…


全ては謎の中。






第13回 「GO!GO!アングラー」 (2009.07up)


皆さんこんにちは
今月もこのコラムの時間がやって来ました。

今年もようやくこのコラムの話が似合う季節になりましたね。
それでは早速今回も皆さんに適度に涼しい気分に浸っていただきましょう。

語り手は私、
花少年バディーズ琢磨こと
怪談師ネーム稲川琢磨お伝えします。

今回のお話は
「砂嵐」
についてのお話。


砂嵐と言っても砂漠に吹き荒れているアレではございません。
テレビの全ての放送終了後に流れるあれです。

この砂嵐ついては昔から色んな話があります。
ずっと見続けていると不可解な顔がいくつも浮かび上がるとか

砂嵐のあの音は実は人間の胎児がお腹にいる時に
お腹の中で聞いている音と同じ音なんだとか

様々です。


ここで一つ皆さんに思い返してほしいのですが
最近この砂嵐を見ますか?

あまり見なくなったと思いませんか?

完全に無くなったわけでは無いのですが
昔に比べ最近極端にこの砂嵐を流すテレビ局が減ったんです。

放送終了後も試験電波発信中と七色の色を流す放送局
ずっと繰り返しで通信販売の番組やニュースを流し続ける放送局

昔に比べ本当に砂嵐を目にする機会は減りました。


そして僅かな確率で今も残ったこの砂嵐…
昔みたいなあのザァーという音はしないんです。

砂嵐の映像のみで全くの無音…。

本来あの砂嵐の映像は各放送局の機材なんかを休める為にはもっとも都合がよくかかるコストも最も少ないものなんだとか
それを何故不況のこのご時世に減らしているのか…。


こんな話があるんです。


数年前にとある地方(これは内緒)で
ある年代の精神病患者が急増した事があったんです。

その一つの区域で急にそんなに精神病患者が増える事なんて
普通では絶対にありえない程の数
当然のように警察が調査に動きだしました。

しかしね
医者にも警察にも全く原因が分からない。

わかっている事といえばその全てが若者である事。
そして患者がみな一応に

「呼んでる…呼んでる」 と繰り返しているだけ。

まさにお手上げ状態。


そんな状態の時にね
この患者達の全てが
行方不明になってしまった。

厳重な警護のある精神病院から抜け出す 事なんてまず不可能なのに

しかも百人以上の人間が同時に消えるなんて事はまずありえない。


でも消えた。


この不可解なる事件に警察は完全にお手上げ状態
しかし、このまま何も出来ないわけにもいかずひたすら聞き込みを続けたらしい。

するとね、若者達の間から奇妙な噂を耳にする。

深夜テレビ放送の終了後の砂嵐をずっと見続けていると
まずザァーという音の合間から
自分の名前を呼ぶ声が聞こえる。

続いて砂嵐の画面の中にフードを被った初老の男が出てきて
こっちへ来いと手招きをしている。

それを見てしまったものはその男に連れて行かれるといった
よくある都市伝説。


でもね
警察はとにかく手がかりが欲しかった、

しかもこの噂
都市伝説なハズなのに

どういうわけか、ある日時とあるチャンネルが指定されていた。
当然警察はそのテレビ局にいって事情聴取した。

しかしこのテレビ局はスポンサー契約の都合上放送終了後は通信販売の番組を繰り返していて
今まで砂嵐など流していないしその指定の日時にも通信販売番組を流すため、砂嵐なんて流す事はないとの事。

むしろそんな噂はいい迷惑だという話だった。


なんの手がかりもないまま
噂の日時が訪れる。

そんな噂に警察が振り回されてはいけないのだがどうしても気になった
警察官何人かがその時間にそのチャンネルをみる事に。


次の日の朝。

何人かの若者達と警察官数人が精神病院に運ばれる事になり

数日後…
以前以上の厳重警護の精神病院から姿を消した。

残った警護官達はすぐさまそのテレビ局に乗り込みその日時の放送したものを録画したものを確認した

すると


そこには確かに通信販売番組の途中に
突然砂嵐が紛れ込む現象が起きていた。

しかし何が起こる事もなく
数分後、画面はいきなりまたもとの通信販売番組に戻った。

結局その砂嵐に画像を散々調べるも何も出てこず
真相は闇の中。

以後このような話が日本の各地でいくつか起きる事になる。

そもそもそんな都市伝説のような話に何故日付けやチャンネルの指定がされていたのか

そしてこの噂、不思議な事に一つの地域で
一定の人数が行方不明になると
ピタッとなくなるらしい。


ここからはあくまでも見解


この噂

きっと沢山の人間を連れていった
何者かが流しているという事。

ソレはどこにでも現れる事が出来るという事。

そして当然こんな事実を公に出来るわけがないテレビ局側としては
苦肉の作として砂嵐を流す事を減らしてソレが現れるのを阻止、

または
急に番組が途中で砂嵐に変わったら
誰でも驚いてテレビを消すかチャンネルを変えるでしょう?
それを促す為砂嵐の画像を減らしている


そしてその事をここで俺が知らせている事もまた…


信じるか信じないかはアナタ次第…



って古っ!(笑)


ではまた次回。




第12回 「GO!GO!アングラー」 (2009.06up)


どもども一ヶ月ぶりの再会ですね。

こういうコラムを書くようになって長くなったからか

よく「コレって心霊写真?」とか
「何か憑いてないか見てくれ」

と頼まれる事が多くなりました(苦笑)


心霊写真についてはわりと答えるんですがね

憑いてるから見てくれと言われ
本当に何か憑いていたとしたら
それを相手には言えないでしょう?

だから大丈夫って言う事にしてます(笑)
だから俺にそういう事聞かない方がいいですよ〜

あっ!ちなみに今まで頼まれた人達は本当に大丈夫だと思うっす!
コレ書いておかないと苦情きそうなんで一応…(^_^;)

普通に生きてれば
そうそう悪い者が憑く事はないでしょう。



さてでは今回の話に行ってみましょう。

あっ…

今回の話
久しぶりにわりと後味の悪いものです。

そういうのが苦手な人
またひいてしまう人は今回の話は読むのをやめて
また来月お会いしましょう。



大丈夫?

ではいきましょう。



全ての発端はね
一本のカセットテープから始まったんです。

高校生の頃の夏休み俺達がたまり場にしていた遊び場に
一本のカセットテープを持ち込んで来たヤツがいた。

そいつの話曰く

俺達の地元でちょっとした意味で有名な 「首つり神社」
と呼ばれる神社があったんだけど
どうやらそこの境内から拾って来たという事だった。

この首つり神社…

ド田舎のたんぼの中にぽつりとある古びた神社で
一時期何故かここで首つり自殺をする人が異常に出たため
神社の敷地内の全ての枝が切られているという
いわくつきな場所だった。

そんな場所に肝試しに行く計画が持ち上がったのが
カセットテープが持ち込まれた前日。
(当然のように俺も誘われていたのだけれど
何か気分が乗らなかったのでこの日はいかなかった)

カセットテープはいわばその肝試しの戦利品だった。


何か持ち込んだやつらの話によると
ポンと境内においてあったらしい

とりあえず肝試しを終えた夜中に聞いてみるのは少し怖いから
明日みんながいる所で聞いてみようって事で持ってきたとの事だった。

とても古びたラベルも何も書いてない一本のテープ。

若干きみが悪い気持ちがあった。

その神社がどういう場所かは知っていたし、
その神社が元々稲荷神社であった事から気が引けていたんだと思う。
(稲荷神社は普通の神社とは違って
動物霊を祭っているため不思議な事が起きる事が多い。)


しかしね人間誰も好奇心には勝てないもので
結局そこにいる全員で聞く事になった。


テープを再生してみると
最初はずっとね、
ジーッていう雑音が流れてた

しばらく聞いて行くとよく聞きとれない 低音がボソボソと加わってきた

続けて聞いて行くと ボソボソとしていた低音が
人が何かをしゃべっているものだという事が分かった。

さらに続けて聞いていくうちに
段々と声が鮮明になってきた

何人か男が会話している。






んっ?この声知ってる!!

そう思った時
このテープを持ち込んだ奴らが悲鳴を上げた。


「これ…昨日の俺達の会話じゃん!」



そんな馬鹿な!

そんな事はありえない。

あるはずがない。

うろたえるテープを持ち込んだ奴らに対し、
俺の中で一つの可能性が浮かび上がった。


これさ昨日肝試しに行った時テープレコーダーで撮ったやつを持ってきて
俺達をビビらせようとしているんじゃないか?

と。


でもね、
持ち込んできた奴らの怯え方が半端じゃないの…


だから詳しく問いただしたの

本当に境内においてあったもので
自分達の作りものじゃないかという事も含めてね。


そしたらねそのうちの一人が話始めたんだ

前日肝試しに行ったんだけど
結局何も起きないからつまんないなって
行ったうちの一人が無茶しだしたらしい。

神社の鳥居蹴り飛ばしたり境内の扉蹴っ飛ばしたり、
そうこうしているうちにね
神社の建物の後ろに小さな社を見つけたんだって。

そいつ周りが止めるのも聞かないで
その社を蹴り飛ばして壊しちゃったんだって…

なんか今考えると
どうしてそいつがそんなに暴れたのか不思議だったらしいんだけど

とりあえずその壊した社から出てきたのがそのテープだった。


その話をしている様子からして
コレがイタズラとはとても思えなかった。


なおも続くカセットテープの音
誰も止める事が出来なかった。


そうしているうちに テープの声に違和感が表れだした

明らかにさっきまで 会話していた
奴らとは別に一つの声が増えていた。


何を言っているかは分からない。

ただ
「ウゥ〜ウゥ〜」って
低い声が会話にまじってずっと響いている。


もうそこにいる誰もが限界だった


カセットテープはそこで終わった。



しばらくの沈黙の後

テープを持ち込んだ奴らは
テープを元にあった場所に返し
壊したものも直すせるだけ直しに行こうという事になった。

そして気休めかもしれないけど
清めの日本酒と塩
そして線香に花を持ってちゃんと謝りに行こうという事になった。

当日俺も一緒に立ち会ったのだけれど
恐ろしい場所だった…

こんな場所を荒らしてしまったのか…

どうしてその時一緒に行ってやって止めてやる事が出来なかったのかと少し後悔した。


一通り直すものは直し
持ってきたお供えものをおいて頭を下げてその場を後にした。

ただこんな事であんな恐ろしい場所の怒りを鎮めれたのだろうか…
不安は一切きえなかった。


数日後
夏休みも終わり初登校の日

神社の境内を荒らし回った彼…

夏休み中に学校をやめていた。


特に仲のいいやつの話によれば

ずっと
「赤い目が見てる、赤い目が見てる」

と怯えていて

そのまま結局精神を病んでしまい
病院に入院してしまったの事だった。


そして入院して数日後病院内で首を吊って亡くなってしまったという話が入ってきた。



いわゆるいわくつきの場所といっても
そうそうこんな事が起きる場所はない。

ただ少数ではあるがこういう場所は存在する。


さらにこの場所の話には続きがある。

一昨年位の夏
俺の知りあいが後輩と一緒にバイクに乗っていた時に
事故を起こしてしまい
後輩だけが亡くなってしまった。

精神的にも参っているだろからと
お見舞いに会いに行った時
知り会いが話しだした。


「実は例の神社に行ったんだ、
酒に酔った勢いで後輩のやつらと一緒に。

もちろんその中に亡くなった後輩もいた。

そしたらその亡くなった後輩のやつが
赤い目を見たとかいいだしたんだ

馬鹿言ってんじゃねぇて思ったけど…
本当だったんだな。」


かけてやる言葉が見つからなかった。



今でもその神社は存在する。

まぁ、二度と絶対に近づかないが。

しかしあの神社には何があるんだろうな

どうしてそんな恐ろしい場所になってしまったのだろう…。


全ては謎のまま





第11回 「GO!GO!アングラー」 (2009.05up)



どもどもみなさん1ヶ月ぶりの再会ですね。

今回はね
まずとても重大なお知らせがあります!!

ビリーが活動停止になってから数ヶ月たちました…

そしてこの度
2009年5月1日よりビリーメンバーによる新バンド「花少年バディーズ」
が動きだす事になりました♪
詳しくはこちら↓↓↓

http://baddies.jp

ここでこうやってコラムを書くのもそれはそれで楽しいんすけどね
やっぱりバンドマンなんでね

ガツガツと良い音楽作って、良いライブしてっていうのが一番だからね。

まっ…
早くみんなにも会いたかったしな

すげー嬉しい限りです♪

とりあえず上のオフィシャルホームページにある通り、
5/3名古屋ボトムラインよりライブも活動も始まるのでどうぞよろしく!

さてさてそんな新しい門出にともない
かなりテンションの上がっている所ですが、

今月もテンションの下がるお話行きますか(笑)


こんな時に怖い話?ってな気もしますが…

まっ…このコラムは一応そっちが本題のテーマなんでね

楽しみにしてくれてる人もいるみたいなので
今月もいきます稲川琢磨のGOGOアングラー。


今回のお話はとある知人に聞いたお話。


その知人は関西地方のある都市出身の人間でね
普段は路上なんかで歌を歌う路上ミュージシャンってやつでね

ちょっとした事から意気投合して仲良くなって
たまに酒を飲みに行ったりする仲なんだけど、

これはそんな酒を飲みに行った時に聞いた話。


あっ…
ちなみに今回は聞いた話なので真実かどうかは謎であります。

あしからず。

その知人がまだ地元にいた高校生の頃、

高校に通うのに毎日使う関西のとある都市の駅があったんだって。

その駅はね
その高校に通う生徒達が沢山利用していたんだけど

その生徒達の間で「主(ぬし)」と呼ばれる
路上生活者がその駅にいたんだって。

この主と呼ばれる路上生活者、

その知人が高校に入学した時には
既にそう呼ばれて存在していた事から
大分長い間その駅にいたらしい。


普通、
一般高校生がそんな路上生活者の男と話す機会なんてめったに無いだろう。


しかし、この「主」と呼ばれる男
どういうわけかその高校の生徒達から慕われている一面があったんだって。

まぁ…「主」の気さくな人柄もあったのだけれど
何よりその高校っていうのがいわゆるヤンキー高ってやつでね
上級生が言った事は絶対なんだよね

だからその上級生が慕う「主」を下級生が慕うってのは当然のルールで
それが何代も前から続いていたらしい。

俺の知人もよくその主にタバコをあげたりとか
集団でたまって話をしたりしてたらしい。


ただね、
いくら上級生の命令って言ったからってそんなの全員が言う事を聞くハズも無い。


当時はニュースなんかでホームレス狩りなんていう言葉をよく目にする時代…


そんな中「主」なんて呼ばれるホームレスなんてムシャクシャした若者たちには
かっこうの獲物でね


その知人の同級生でいつも一緒の時間に電車に乗っていた
何人かが集団で「主」をボコボコにしてしまったらしいんだ。


それから数日間
駅ではいつも見ていた「主」の姿が無くなったらしい。

さらに数日後

その日もいつも通り
高校に行く為に駅に行きいつも通りに電車に乗ろうとすると

ポンと肩を叩かれた
振り返るとそこには「主」がいたんだって。

実際その知人は「主」とわり仲が良かったから
無事だった「主」を見てちょっと安心したらしいんだ。

そしてねニカッと笑いながら「主」が言った
「ちょっとこれから面白い事が起こるから
その電車には乗らない方がいい」と。

俺の知人、
何を訳の解らない事をと思ったんだけど

久しぶりに「主」と再会したし
とりあえず一服してくかって感じで
「主」にタバコを渡した。

プシューッと電車のドアが閉まる。

ふと動きだすガラガラの電車の中に目をやると「主」を襲ったやつらがこっちを
睨んでいる。

まっ…いいかとしばらく「主」としばらく話をしていると、

駅に構内アナウンスが流れる。

「先ほど発車しました何時何分発〜行き電車が緊急ストップしたため
只今後続の電車運転を見合わせています。
原因がわかり次第ご連絡します」

あっ…
さっき乗ろうとしてた電車じゃん…

なんて思うのと同時に
何か急に背中に寒気を感じてね
チラッと「主」の方を見ると
今まで見たことないようなおっかない顔してる。

でもすぐにいつものニカッとした笑い顔になり
「ほらね」

って言ったあと

「じゃあバイバイ」ってどこかに行ってしまったらしい。

ほらね…

ってなんだ?

とは思うもよく解らないし
それよりもこの後どうするかと思ったものの電車は相変わらず動かない。

もういいやってその日は学校サボって街をぶらぶら。

何事も無く次の日をむかえいつものように学校へ。

ここで驚愕の事実を知る

昨日の緊急ストップした電車でね「主」をボコボコにした数人が死んでいた。

ただ決して電車が事故を起こしたわけではなく、
緊急ストップした理由、これは新聞で確認したらしいのだけれど

運転手は線路内に急に人が現れて
驚いて急ブレーキしたとの事。

だけどそこは場所的に人が侵入出来るような場所ではなく

運転手が轢いてしまったと思った死体も一切でて来なかった。

そして一切のケガ人を出すこともなかったが

電車の中で静かに息を引き取る5人の高校生がいた。


謎の変死事件として
当時のその地方の新聞はかなり取り立てていたけど

一切原因は解らなかったらしい。


しかもね
実は今回のようなケースの高校生の電車内での変死が何十年も前に同じ場所で起こっていた。


その後も相変わらず「主」はその駅に存在し続けた。
少なくとも俺の知人が高校を卒業してその駅を使わなくなるまでは。


実際直接その「主」と変死が関わっているかは
解らない。


ただね、

何代も前から「主」に対して敬意をはらう
この高校の伝統の異常性

何十年も前そして今回起きた事件の状況とその犠牲者達


「ほらね」の一言。


極めつけは
電車の運転手の証言の線路内でみた人間の特徴

俺の知人曰わく

「主」そのものだったって

酒を飲みながら話しをしてくれた知人は駅の名前まで教えてくれた。

関東圏生まれの俺は全く知らない駅名だったけど調べたら普通に存在した。


さてこの話し真実かどうか…




第10回 「GO!GO!アングラー」 (2009.03up)

どーもこんにちはビリー琢磨です。
今回は一応お知らせから

我々ビリー2/22のライブで活動停止の発表をしまして、
現在活動停止中であります。

まっ…活動停止の身でありますがこのコラムは続けていこうかなと思ってます。

今までと変わらず不思議でアンダーグラウンドな話を書きつつ
次の活動が決まり次第発表していこうと思っているので
これからもどうぞよろしく(^-^)
さてね…
前回はちょっと不思議な話の内容では無かったので今回が2009年一発目の不思議な話。

俺の知り合いに美容師をやっている人間がいましてね

そんな美容師の知り合いの話です。

その知り合い渋谷のとある美容室で働いているんです。

あまり想像出来ないかもしれないけど
美容室ってのは実は結構不思議な現象が起きる事が多いらしい

俺知り合いに4人美容師がいるけど
それぞれ全く違うお店に勤めてるけど
みんな何かしらの体験談を持ってる。

特に女性とかはそうなんだけど
髪の毛というものに思い入れがある人は多いですからね
思いが集まる所にはそういうものも集まってしまうものなんですね。

話を戻して
その渋谷のお店実際に俺も行った事があるんです。

ほら、美容室の人って閉店後とかに夜中まで練習している事って多いじゃないですか、

その練習のカットモデルとして
その日も閉店後のお店に行って来ました。

お店に入るやいなや

「んっ!?」

って思う事があったんですが

まぁ
その事は置いといて…
とりあえずお店に残っていたのは
その知り合いの美容師と先輩であろう男性が一人。

結構広々とした美容室で普段は何人もが練習に残っているらしいのだけれど

その日は時間が結構遅かったのもあり
人は2人だけでその先輩もカットが始まってすぐ軽くアドバイスして帰ってしまって

広々としたお店で2人、まぁ…古くからの知り合いなんで
ずっとくだらない話で盛り上がってたら
ふと、その知り合いが

「なぁ、この店っていると思う!?」

っていうんです。

彼も俺の怖い話のファンなんで
すぐに何の事かピンときてね、

普段彼が働いているお店なんで言うかどうか迷ったんですが素直に言ったんです。

「俺さ、なんでかはわからないけど
ずーっとあの席が気になるんだよね」

と広々としたお店の中に沢山並んだ鏡と座席ペアになった席の中から一つを指差したの。

そしたら

「あぁ…やっぱりね」

って言った後こんな話をしてくれました。

知り合いがそのお店に勤め始めた時
同期に女の子が一人いたんだって。

その女の子は凄く真面目な人間で
居残りの練習なんかも毎日のようにするような子で早く一人前になるってすげー頑張ってたんだって。

ところがある日ね
その女の子事故か何かで亡くなってしまったらしいの。

本当に急な事だったし
あれだけ頑張っていた子だっただけにみんな本当に愕然とした。

俺の知り合いも仲良かったしすげーショックだったって。

それから数日後不思議な事が起き出した。

居残り練習で誰もいないハズの美容室にハサミの音がなり響いたり

シャワーが急にかってに出だしたり

鏡に人影がうつったの見たという人が何人も出たりと

さまざまな事が起きるんだって。

そして鏡で何かを見る人は大抵が決まった席の鏡。
そう、最初に俺が気になると言った席の鏡。
そして女の子が練習の時決まって使っていた鏡。

前々から不思議な事って何度かはあったらしいんだけど
頻度が以上に多くなった

みんな噂し始めた

彼女の霊が出るって。

そんなある日ね
そのお店の店長さんの顧客でいわゆる霊能者的な人物がいるらしいのだけれど、

その人が急にお店に来たんだって。

普段は一度髪を切った後はしばらく間をあけてっていう感じで間隔が大体決まっていたのだけれど

つい先日来たばかりなのにどうしてって
不思議に思っていると

店長と何やら話をして店長に何かを渡すと
髪も切らずにそそくさと帰ってしまったとか。

やっぱり気になるんで聞いてみたんだって

そしたら店長

「参ったよー。〇〇さん(客の霊能者)が言うにはこの間お店に来た時はまだそんなに
気にしなくていいレベルだったから言わなかったけど、

もうそんな事も言ってられないほど強くなってるから今日お店に来たと。
決して悪いものではないのだけれど
純粋過ぎる故か思いが強すぎるから
ちゃんと自分のいるべき世界をわからせてあげないと、
このままだとお店のスタッフやお客にも影響が出る。

現に私はもう頭が痛くてここにはいられないからとりあえずこれを渡すからお店におきなさい。

それで少し弱まってきたらちゃんと払いましょう」

そう言って何か大きな封筒のようなものと小さいビンを一つ置いて帰ったんだって。

店長をはじめ
みんな何の事を言っているから
すぐにピンときてその2つをお店に置いた。

するとね
不思議な事にだんだんとおかしな事が起こるのも少なくなってきたらしい。

ただねまだその霊能者が言うちゃんと払うという儀式は行われてないらしく
時々不思議な事は起きるらしい。

知り合いの美容師の話が終わり
彼は髪の毛のブリーチ材をとりに店の奥へ。

俺ね一人席に残り色々と納得したんだ。

まずお店に入って
「んっ!?」って思った事…

お店の中には
男2人しかいないのに
女性の声で
「いらっしゃいませ」
のか細い声。

そして

今鏡越しに見えている

例の席の前に立つ女の子の背中

彼女のなんだな。




第9回 「GO!GO!アングラー」 (09.02.25up)

え〜…
ものっ凄い今更ですが、新年明けましておめでとうございます。
今年もこのコラム共々色々と宜しくお願いします(寿)

ビリー琢磨

ってな感じで前回はちょっとお休みしたので
今回が今年の一回目なんでね

今更ですが一応新年のご挨拶を。

今年は担当さんに

「締め切りですよ!」

と催促されないようにしながら
ゆる〜い感じでこのコラムの連載も続けていけたらなと思っております(笑)

あっ!そうそう話は変わるんだけど
ここのサイトって色んな方が連載してるじゃないですか?

俺結構人の連載読むの好きで読んでるんだけど

ジュリィー豪さんの前回のコラムの「プログラム」の話がすげー面白い。
みんな読みました?
俺も同じ事をたまに考えるんすよ。

世の中全てが最初から決まっているもの…
人々は決められたシナリオを
「自分で決めた人生」という意識を埋め込まれて作業をしているだけなんじゃないかとか。

実はなんか神様みたいのが三人位いて人生ゲームみたいな事をやっているのが世の中なんじゃないかとか。

あっ…俺も一応正常ですよ(笑)
きっと。

単純に一つの可能性として考えるだけです。

この一つの可能性てやつはそれこそ無限にあるわけですよ。

何せ誰も正解ってやつをしらないからね。

大きな話をすると地球はどうやって出来たのかとか
宇宙はどうやって出来たのかとか。

一応科学者の人達が色んな研究をして大まかな答えを出してはいるんだろうけど

それが絶対的な正解でない限り
やっぱりここにも沢山の一つの可能性てやつが生まれてくるわけですよ。

あとはなんだ…
あぁ、それこそ俺がここで書いている幽霊の話。
よく幽霊なんか存在しない!
とキッパリ決めつけている人がいますよね。

そうなったらもうそこからは新しい可能性はうまれないだろうし

ここで書いている話も
何書いてだ妄想野郎!って話になるでしょう。

でもね…
じゃあなんでそう思う?
見たことが無いから?
だからそう決めつける?

俺はねこの決めつけるという行為が死ぬほど嫌いです。

あっ…別に幽霊を否定している人がダメとかそういう話じゃなくてね。

自分の感覚の中の話です。
この決めつけるという行為は人の可能性を極端に減らしてしまうなって
すげー思うんですよ。

世の中色んな可能性があってよいはず

だから俺は幽霊でも陰謀説でも占いでもなんでも信じてる
一つの可能性として。

そうやって生きた方が断然面白いし
何より可能性を広げていくには一度は何でも信じる事

そうしてから自分にとってこの可能性は無いなと思ったら捨てればいいんです。

一人の人間の中にある可能性なんてそれこそ無限にあるんですよ
だから人の命は尊い。
俺はそんな人間が大好きですね。

…とまぁ何かこのコラムの趣旨とは全く関係ない話を今回は書いてますね〜。
しかも俺のつたない文章で伝わるのか?

まっ…次回からまた怖い話しを続けていきます。
今年もよろしく!

 

追伸

最近自転車に乗る幽霊を発見…

あの光景は驚愕でした。

ではまた




第8回 「GO!GO!アングラー」 (08.12.10up)

どーもどーも
ビリー琢磨です。


気付けばもう12月ですね。


このコラムも無事打ち切られる事もなく年を越せそうでね
有り難い限りです。
ハイ。

しっかしこのコラム内容的にも夏場は良かった!

少しでも読んでくれた人に清涼感を与える事も出来たでしょう。

しかしこの物凄く寒い空の下
ますます寒くなるような
このコラムを読んでくれる
物好きな人はいるんだろうか?


謎だ…。


まっ…俺はそんな物好きな人の一人なので
俺のような人が他にもいると信じて
今年最後の怖い話に行きますか。


…っとその前に以前にこのコラムで書いた霊目撃のランキング、
あれを読んでくれた人達から
ファンレターやら何やらで
有名なそういうスポット色々と教えてもらいました。

暖かくなって来たらなんかこう企画とかたてて行きたいよね。

「稲川琢磨の恐怖の現場」とかタイトルつけて。


ゲストにジュリィーの勇治郎さんを呼んでもらって、
2人して稲川淳二のものまねしながら
心霊スポットのレポートするの。
面白そうじゃない?

…まっ、それは暖かくなってから考えるか…


ではでは今回のお話のタイトル

「いなくなった同僚」


これね、
つい最近古くからの友人に相談されたというか聞かされた話。


俺の中学校時代からの同級生でA君てやつがいるのね。

A君
中学、高校、大学、卒業後
企業に就職ていう
いわゆる普通に真面目に人生を送っている人。


このA君には会社に同期で就職した
B君とC君ていう友人がいたらしいんだ。


この三人同期入社という事もあり

いいライバルとしてとても仲が良かった。

そんな三人の中で
C君という人物が
かなり真面目で仕事も出来る、

みんなからの信頼もとてもあつかった。

他の2人はいつも
「Cはすげーな!
俺達も頑張んなきゃ」って言ってた。

誰も僻んだりする事もなく


本当に仲の良い三人。

1、2年の月日があっという間に過ぎていった


そんなある日…
今までただの一度も会社を遅刻した事のないC君が会社を遅刻してきた。

しかも何の連絡もなく。

当然不思議に思った2人は
「どうした?珍しいな」
って聞いたわけだ


でもC君
「うん、まぁちょっとな」って
何というわけでもない返事をするばかり。


まぁ、たまにはそんな事もあるだろうとあまり気にも止めていなかったのだが


C君が会社を頻繁に遅刻してくるようになり
休む事も少なくなかった。


しかも会社に来ていても
どこかうわの空で
あんなに立派に見えた姿も
日に日にやつれていっているように見えた。

流石にこのC君の豹変ぶりに心配になった2人は何度も彼を問いただす

しかし返ってくる答えは
いつも何でもないからの一点張り。


これではらちがあかないと

ある日会社帰りのC君の後を2人でつけて行ったんだって。

何か悪い薬でもやっているんじゃないかとか
ヤバい所に出入りしてるんじゃないかとか凄く心配で。


C君の後をつけて行くと意外にも
彼は普通に自分の家まで帰った。

駐車場に車を停め部屋に入っていく姿を見届けてから

2人は車を停め彼の部屋の前までたどり着いた。


するとね
中からC君が誰かと会話しているのが聞こえて来たんだって。

しかも会話の感じから相手は女性。


なんだあいつ
いつの間に一緒に住むような彼女が出来たんだと
2人はびっくりした。

今までそういう話は内緒にする事もなく話していたし

むしろC君はそういう会話は
率先して自分の話をする人物だったから余計にびっくりした。

でもね2人はちょっと安心したんだって

あぁ〜なるほどね

遅刻や休みの原因はこれかと。

そんなに一緒にいたいのかと。


そう思ったら
何か心配してた事がバカみたいでね

ちょっとこのまま押しかけて
からかってやろうぜ!

ってなったんだわ。

そこでとりあえずインターホンを押す。

ピンポーン…



ピンポーン…



ピンポーン…



…。

出てこないの。


相変わらず話し声は聞こえているから


あの野郎〜


と思いつつドアにてをかけてみると

鍵があいてる。


2人で入ってってびっくりさせてやろう!

って2人はゆっくり玄関のドアをあけ

部屋に繋がるドアを勢いよくあけた


するとね…


そこにはC君が一人で座っている。


当然C君は驚いた顔で

なんだ!?どうした!?ってなってるんだけど

もっと驚いたのは入って行った2人。

あれ?
確かに女性の声が聞こえていたのに
中にはC君一人。


2人はC君に聞いた
「おまえ今女の子と会話してたよな?」


C君
「あぁ、そのうち話そうと思ってたんだけど
俺、最近彼女が出来てさ今一緒に暮らしてるんだ」


2人
「それで…
今その彼女はどこにいるの?」


C君

「何言ってんだ?
お前らの後ろにいるじゃん」


振り返る2人。


そこには…



やはり誰もいない。
壁の角にそって古びたタンスが置いてあるだけ。

「何言ってんだおまえ!
誰もいねぇじゃん!」

C君
「お前らこそ何言ってんの?」


「なぁ?」

って今度はそのタンスに向かって話かけてるんだって。


この時A君
あぁ、やっぱりこいつヤバい薬か何かやっておかしくなっちゃってるって思った。

どうするかと思ってね
隣にいるB君に話し掛けようとしたんだって、

するとね
隣のB君がタンスの方見ながら
ブルブル震えてる。
尋常じゃないおびえ方で。


A君何か嫌な予感はしたんだろうな…

でも見ずにはいられなかった。


振り返ったA君の視界にはやはりただタンスが置いてあるだけ。


何度見ても同じ。


でもね
ふと急に何かが視界に入った。

うん?何だ?

ってもう一度良く見てみた…


すると!

タンスと壁に本当に僅かな隙間がある

そこにね…



女がいたんだ。


どう考えても人が入れるような
スペースなんかない!


そのスペースの中からこっちを睨むように女がたってた。



A君とB君パニック状態になりながら
C君を置いて部屋を逃げだした。



次の日からね

C君は一回も会社に姿を表す事がなかったって。


勇気を振り絞って2人でもう一度C君の家に行ってみたんだけど

もうその部屋は空き部屋になってたらしい。


完全に行方不明で今も見つからないんだって。



とここまでが俺がA君から聞いた話。


俺ね最初こんなベタな怖い話
沢山あるじゃんって笑ってたんだけど、
仲間うちでも割と控えめで
普段冗談とか絶対に言わないA君が真剣になって話してくるの

しかも何か心配事があるような感じで。
だから聞いたんだ
「そんで、その話が本当だとして
おまえは何にそんなにびびってるの?」
って。


そしたらA君
「あれからたまに夢とかで
あの時の女が出てくる。

しかもB君も同じく夢でみるらしいと。
何かヤバいんじゃないかと心配で。」


だからね
言ってやった。

「気にするなと」


変に気にするから
夢に出てきたり
何かおかしいんじゃないかと不安になる。

不安になるから
何でもないものも怖く見えてしまう

幽霊を見たという話なんて大体そういうのが原因だよと。

忘れろと。

C君だってきっと何か他の原因で会社をやめてしまったんだと。


A君はちょっと安心した様子だった。



ただね、
一つの不安も残ってるんだ


この話自体にも
俺がA君に言った事にも
確証が何一つないって事なんだよね…。




68かな。





第7回 「GO!GO!アングラー」 (08.11.01up)

みなさん今日はビリー琢磨です。

今月もまずは告知事からさせて下さいな♪

只今ビリー単独公演ツアー中でして
そのツアーファイナルがいよいよ今月末
11/28(金)渋谷O-EASTにて
「大胆不敵に太陽を抱いて」
単独公演を行います!

ここではなにか怖い話ばかりする変な人ですが

普段はちゃんとギターを弾いているので
みなさん是非是非遊びに来て下さいな(^O^)/


それでは本題へ。
今回はちょっと趣向を変えて行きます。
こういうコラムを書いているとですね、
よく「霊って本当にいるんですか?」とか「どうやってたら見れますか?」
などという質問をよく受けます。

まぁ…実際霊が本当にいるかどうかってのは
信じる信じない個人の自由だと思うのでね

どうやったら見れるか…

これもまた個人差があると思うのですが
今日は俺の知ってる見やすい所?
まぁ…果たしてそんな所があるのかどうかは微妙だけど
よく見る所をランキング形式で発表します!


まずは第5位!
「東京タワー」
ここは今まであまり行った事ない場所ですが
行く度々に東京タワー周辺やら展望台やらエレベーターやらで目撃しました。
東京タワーがどうってより
実際この土地一帯がなんかあるんじゃないかと。

続いて第4位!
「池袋サンシャイン」
ここも割と周辺に行くだけで
急に頭が痛くなったりと
土地一帯が何かあるのかな…
よく子ども達の霊が出ます。


どんどん行こう
第3位!!
「高田馬場駅早稲田口BIGBOX前の広場」
ここはね、うちのバンドのツブクがここを通ると何故か急に耳なりがするという
所から始まった。

雨の日特に多く、
雨の日真っ黒の服を着て
赤い傘をさしてずっと立っている人をよく見る。
当然後ろの景色が透けてるのね

ずっとこの場所にいるから
雨の日に通えば見えるかもね


それでは第2位!!「新宿の某有名カラオケチェーン店」

ここ…実際は俺中に入った事ないんですよね…

もう入れないです。怖すぎて

きっと至って普通のカラオケ何だろうけど…
建物を囲んでる空気が
常に目に見えてよどんでるんで。
中に入ったら何が見れるか…

ちなみに場所をいうとマズいかもなのでね
歌舞伎町の中のどこかです。


それでは栄えある?
第一位!!
「渋谷駅ハチ公口前スクランブル交差点」

これはちょっと以外な事かもしれないですけど、

本当にあそこはいっぱいいるんすよね〜
きっと普通に見えてる人もいるんだろうけど
気づかない、
それ位生きてる人間と変わらない雰囲気だったりする。
(まっ…中には血だらけとかもいますけどね)

よーく見てみると透けてたりするとか、なので1日ずっと注意深く観察してると
誰でも見れるんじゃないでしょうか。

ただし見えてもあまり興味を示さない事です。

自分が見えてると解るとついてきてしまう可能性大です。

知らない知らないの雰囲気で行きましょう。

それでは今回はここまで!


また来月








第6回 「あなたのなまえ」 (08.10.01up)

皆さん今日はビリー琢磨です。
深々とした秋の日々いかがお過ごしですか?

今回はまずは久しぶりにバンドマンらしく告知から!

10月は我々ビリーにとって初となる
単独公演ツアーが始まります♪

ビリー単独公演-ONLY- tour'08
『Boys feel Rebecca』
10/18(土)名古屋ell.SIZE

10/19(日)大阪THE LIVE House soma

11/7(金)浦和Narssis withアキのりみねむラ

Tour FINAL
『大胆不敵に太陽を抱いて』
11/28(金)
Shibuya OーEAST
※来場者に未発表音源
「Miss.Calender,Slowly」配布!


詳しくはオフィシャルホームページ
www.billybillybilly.comにて。


というわけで
いよいよ単独公演ツアーがやってきました。

初めての事なので
早くもドキドキな日々です。

とりあえず一番自信のある単独公演をようやく色んな場所で見せられるのは
嬉しい限り!

みんなどしどし遊びに来て下さいな(^-^)


後悔はさせないぜ



それでは今回も早速不思議な話をお一つ。

今回は霊を使った遊びの話。

どういう遊びかというと
いわゆる降霊術をかじったような遊びですかね。

最近では、
ひとりかくれんぼというのかな?
そういうのが流行っているみたいだけど
僕らが小さい頃は
コックリさんというのが流行ってました。

やり方は全然別ものだけれど、
要するに霊を呼び出して
それを体感する的なこの遊び、


十中八九何も起こらないでしょう…


多分。(ひとりかくれんぼってのをやった事がないので一応。)


ただね…
時と場所、そしてそれを行った人間によっては何かが起こる事も。


小学生位の時かな、当時コックリさんがかなり流行った事がありました。

このコックリさんという遊び、
一枚の紙にあ〜ん
までを五十音順に書き

紙のまん中に鳥居のマーク。

そしてその下に
「はい」と「いいえ」
の選択肢記号
それらを全て書き終えたら、

一枚の十円玉を鳥居のマークの上に起きいよいよスタート。
コックリさんを行う全員の人差し指を
十円玉の上に起き、
「コックリさん、コックリさんおいでください」

そこからは色々と質問をしていくと
その全員が人差し指を乗せた十円玉が勝手に動きだして

紙に書いた五十音順の上で文字をつなげて
その質問に答えてくれるという感じ。
(まっ、大抵は誰かが指に力を入れて自分の都合のいいように十円玉を動かしているもんです)

そして終わり方。
これがちょっと重要。
十円玉を最初に置いた鳥居のマークの上に戻し、
「コックリさんコックリさんおかえりください」
と一言。

そこで十円玉が「はい」の上まで動けば無事終了。

たまに「いいえ」の上動く事もあるが
そうしたら
また終わりの手順を繰り返し「はい」になるまで続ける。

使った紙は五十以上に千切って捨てて
使った十円玉はその日のうちに使う。

こんな感じです。


その日は
何人かの友達が俺の家に遊びに来てて

暇つぶしにコックリさんでもやるか!ってなったんです。

普段小学校の休み時間なんかに
何度もやってたんでこのコックリさんという遊びを少しナメていた感は確かにありました。


その日は俺を含めて4人で行う事に。

慣れているだけあって手際よく準備し
早速スタート。

「コックリさんコックリさんおいでください」

…。 十円玉が動きだす。
「はい」

そこからしばらくいくつかの質問をし
「うぉー!すげー!動いてるよ!」
「おまえ力入れんなよ!」
なんてのを続けました。


一通り質問を終えて、
そろそろ飽きたしやめるかってなったので、
終わりの手順へ。

「コックリさんコックリさんおかえりください」

十円玉が動く。

「いいえ」


…もう一度
「コックリさんコックリさんおかえりください」


「いいえ」




「オイオイ誰だよ!ふざけんなよ!」
「下らねー事すんな!」

みんな誰かが他のやつをビビらせる為に指に力入れて動かしていると思ったんですね。


気を改めてもう一度
「コックリさんコックリさんおかえりください」


「いいえ」


流石にみんな嫌な予感がしたんでしょうね、
今までこんな事なかったから。


互いに顔を見合わせるんだけど、
何も言えないの。


その時ね

なんの問いかけもしてないのに

十円玉が動きだす。

「〇×◇ ◆□▼§」


ここでは書けないけどあきらかに
日本人の男性の名前。

「なんだよコレ…」

一人がいい出したら
他の一人が何かよく解らない事をブツブツ言いだす。

完全にパニック状態。

ただ誰も十円玉をから指を離す事はしないの。

なんでか解らないけど
絶対にそうしちゃいけない気がして。

どうしようもない緊迫した空気の中

再び動きだす十円玉。

「あ」

「な」

「た」

「の」

「な」

「ま」

「え」


…。

もう全員半泣き状態。
しかも金縛りにあったかのように
全く体が動かない。
しかも追い討ちをかけるように
俺達が円になって座っているまわりを
誰かがずっと歩いている。

ヒタ…ヒタ…ヒタ…
…。

歩きながら一人一人の後ろで必ず止まる。

ヒタ…ヒタ…ヒタ……

…ピタリ。

…俺の後ろにいる。
そして再び動きだす十円玉。

「あ」

「な」

「た」

「の」

「な」

「ま」

「え」

と同時に後ろから肩を掴まれる

うわー!


瞬間そこへ
ものスゴい勢いで
俺の母親が部屋に入って来た。

「何やってるの!」
の一喝。

すぐに部屋中の窓を開け
紙を破り捨てる。

途端に体にのしかかっていた
重い空気がなくなった。


当然のごとくこっぴどく叱られた。

何がどうとかでは無く二度とやるなって言われた気がするな。


後々判明したんだけど
この日のコックリさんは普通のコックリさんとは違うものだったんだよね。


普通のコックリさんにある条件を加えると
普通のコックリさんより危険な
いわゆる裏コックリさんになる


そんな情報をどこからか仕入れていた
友達の一人が勝手に実行していたみたい。

結果がこれ。

もちろんそのある条件ってのは
ここでは書けないけどね。


たかが遊びといえどその遊びの出所が解らない以上

気軽にやるもんではないですね〜。


ではまた来月








第5回 「箱」 (08.09.01up)

皆さん今晩は。
最近このコラムの反響がなかなか良いという話を耳にしまして、
がぜんやる気満々なビリー琢磨事稲川琢磨です。


先日久しぶりに実家に帰った際突然母親に「アンタこれ持ってなさい」と少量の
塩を渡されましてね…
母方は霊感家系なだけに理由も聞けず

なんだかな…

と思う今日この頃です。

実際このコラムを書くのも
最近夜はあまり書かないようにしてます。
怖い話をしてると霊がよってくると
よく言いいますが、それと一緒で夜中とかに書き上げたりすると、
大抵金縛りにあって非常にしんどいのでね。


まぁ…余談です。


今回のお話はある箱についてのお話。

少し前の時期かな
インターネット上でとある箱の話がかなりブームになった時期がありました。


その箱の名前を検索すると
物凄い数のサイトやブログの件数が出てくるようなね。


その箱の名前「コトリバコ」というのですが、

話を要約すると
昔差別されていた人間達が作った
おぞましい呪いの箱が現代にもまだ残っていて…

みたいな話。

実際この箱についての話が本当かどうかはわからないけど
興味がある人はYahoo!検索とかで出てくると思うので見てみて下さいな。


さて俺の話はそんなコトリバコの話とはちょっと違うけど
何か近いものを感じる
俺の小さい頃に出会ったある箱の話。


今でこそなかなか行けなくなりましたが
俺がまだ小学生の頃毎年お盆の時期になると

両親の田舎に帰って盆を迎えるっていうのが恒例だったんですよ。

当時はまだおじいちゃんやおばあちゃんがみんな元気で、
田舎に親戚や仲の良い従兄弟なんかも
みんな集まるので
もの凄い楽しみだったんですよね。


その夏もいつものように両親の田舎である長野県に行き

わりと年齢の近い従兄弟の多い
母方の実家で遊んでました。


この母方の実家というのが
なかなか雰囲気のある所でね

物凄い田舎、
夜になるとあたり一面真っ暗になってしまうような…

また家自体も昔ながらの田舎の家、
家の裏にはいまだに防空壕が残ってるような
そんな場所にあるんです。


でね、この家の庭に土蔵っていう昔の蔵があるんですよ。

中にはそれこそ大昔の品物が沢山ある大きな二階立ての蔵。


この土蔵、
当時の俺や従兄弟達にとってはかっこうの遊び場だったんです。

中は薄暗くて不気味なんだけど夏なのに涼しいし
ちょっとした肝試し気分にもなったし。

ただね、親や他の大人達に
「絶対に二階には行っちゃ行けないよ!」

って言われてたのは何故だかちゃんと守ってたんです。


至って平和な日々が続いたある日、

ヤンチャ盛りだった俺はなんか度の過ぎたイタズラしちゃって
すげー怒られて反省の為にこの土蔵に閉じ込められちゃったんですよ。


とりあえず一人で土蔵に閉じ込められたって事に
なんか無性に腹が立って土蔵の中ですげー暴れてた。
(今考えるとなんかとても歴史的価値のあるものなんかも壊したかもしれないね)

まぁ暴れるって行っても所詮は小学生、すぐに疲れて座り込んじゃった。


しばらく一人で薄暗い土蔵の中で座っているとね

突然どこからか

「おーい…おーい…おーい…。」

って声が聞こえて来たの。


うん?なんだこの声。
空耳か?

って思ったんだけど
また
「おーい…おーい…」
って言ってるの。

しかもよくよく聞いてみると、
どうやらその声って土蔵の二階の方から聞こえてくるんですよ。


あれ?先に従兄弟の誰かが閉じ込められたっけ?とか思いつつ、
土蔵の二階っていう俺達にとっちゃ未開の地を探検出来ると思って、

俺は声のする土蔵の二階に上がってった。


二階に上がるとこれまたすげー数の荷物達。

だけど、一切人影は見えない。

ただ声は相変わらず続いている。

ここに来てようやく背筋に寒いものを感じたんだけど、

ここまで来たらこの声の出どころを探らないと気になってしょうがない。

荷物をかき分けてみると、
そこにはポツンと小さな木の箱。

なんかよく分からない文字がびっしり入った

正方形の木の箱。

なんだこれ?と思うと同時にまたその箱から

「おーい…おーい。」
って。

しかも今度はさっきとは全然違う声で。
そのうえ声がどんどん増えていくの。

男の声もあれば女の声もある。

この時直感した。
ヤバい逃げなきゃって。


もの凄い勢いで階段かけおりて
「開けて―!」って叫びながら土蔵のドアをガンガン叩いて。

大人達も何事だ!って感じで
すぐドアを開けてくれたんだけど

その時には声はもう止まってた。

俺も二階に上がった事がバレるとまた怒られてしまうと思ったから
何があったかは黙ってた。

そして何事もなかったかのようにその日の夜を迎えたの。


その夜は昼間の事があったから妙に気が立っちゃって全然眠れなかった。
まわりはみんな寝ちゃってるし、
早く寝ちゃわないと何か怖い事が起きそうだなっていう空気が漂ってるし、

眠れ俺!
ってずっと思ってたら逆に全然眠れなくちゃってね
もう最悪だね。


そんな風に布団の中でもぞもぞしてたらようやくウトウトし始めた。

あぁ〜ようやく眠れるわってちょっと安心したんだよね。


そしたらね
「おーい…おーい…。」
って声が聞こえて来るの。
(もうなんかお決まりパターンみたいな感じなんだけど
当時の俺はマジパニック)

しかも、その声がだんだん大きくなっていく。

いや、正確には近づいてくる。


「おーい…。」

もうガラス戸のすぐ向こうにいる。


声も出ないし、
体も動かない。


「おーい…。」


!!
部屋の中にいる。


「おーい…。」

さっきとは違う声、しかも部屋の中。

「おーい…おーい…おーい…おーい…」

沢山の声…声…声。

助けて!どこか行って下さい!

心の中でひたすら念じてた。

するとね
耳の上に顔を押し付けられたような所で
「おーい!」


嫌だ!


反射的にこの言葉を言ったと思う。


…。


気が付いた時は土蔵の前で
おばあちゃんに抱えられるように目を覚ましました。


何があったかを説明すると
すげー叱られた後
すぐに近くのお寺に連れて行かれ
お経を上げてもらいすげー熱いお風呂に長時間入れられました。


お寺の住職さんの話によると
結構危険な状態だったとか。

もう少しで連れてかれる所だったと。

何でもあの言葉
小さい頃の俺には
「おーい」
と聞こえていた言葉がどうやら違う言葉らしい。

なんか色々説明してたけど、
全く覚えてない。
(ゴメンね)

でも、とりあえず連れて行く!みたいな意味の言葉だったらしい。


あそこで嫌だ!と言ってなかったら…

そしてあの箱。
おばあちゃんの話によると
詳しい事は全く分からないけど
ずっーと前から
それこそ何代も前から
あの土蔵にあるらしい。


そして
決して近づいては行けない。
決して捨てては行けない。
と言われ続けているらしい。


過去にも何人かが箱に近づいて怖い思いをしたらしいんだけど大体がそういう力の強い人だったとか。
ちなみにそういう力が半端じゃない俺のおばさんも箱に呼ばれた事あるって言ってた。


あの箱は一体なんだったんだろうね…。

そしてその箱は今だにあの田舎の土蔵の中にあるんだろうか…

今は誰も住んでいないあの場所に…


そしてあの箱の中には何が入ってるんだろう…。



嘘のような本当の話今回はここまで。


(よろしいと思います

89点 )






第4回 GO!GO!アングラー (08.08.14up)

みなさんこんにちは只今絶賛全国ツアー中のビリー琢磨です!


今回のツアーも早速心霊体験をするメンバーが登場するなど
夏のこの時期は絶えないですね…


そういう事が…笑


それでは早速程よく怖いと一部では定評のある、稲川琢磨の怖い話行きましょう。


今回は不動産業にまつわるお話。

僕の知り合いに不動産業を生業としている人間が何人かいるのですが、

そういう人間に言わせると
いわく付き物件というやつは
やはり確実に存在するらしいのです。


特に都内…
中心部に行けば行く程そういう物件は後を絶たないらしく

いわゆるいわく付き物件リストが存在するらしいのです。(都会の人は疲れてるんですね。)

あっ!ちなみに
ここで言ういわく付き物件ってのは

本当に何か不思議な事が起きて
借り手がついてもすぐに出て行ってしまうような本当にヤバい場所の事です。


ただ自殺があっただの、
人が死んでるなんて部屋は数え切れないので
その後何も無ければいわく付き物件のリストには入らないとか。


そんな不動産屋から聞いたいくつかの話の中から
以前ビリーのホームページで書いたいわく付き物件入居テストの話とは別の話を一つ。


この話はある
いわく付き物件のお話。


僕の知り合いの不動産屋、

主に首都圏を中心に沢山のいわく付き物件を抱えているらしいのです。


やはりいわく付き物件…

なかなか借りたいなんて人はいないわけですよ。

その知り合いも家賃を格安にしたり何なりと色々と試行錯誤してみるものの

やはり借り手はつかない、
もしくは借り手がついてもすぐに出て行ってしまう、

半ば放置状態で諦めていたらしいのです。


そんなある日
別にそういうのを
全く気にしない

とにかく安い物件がいいという人物
(仮にAさんとしましょう)
が現れ
数ある物件の中から
新宿区のとある場所にある
超格安物件を紹介しました。


ここは以前に住んでいた女性が事件にまきこまれて
殺されてしまっている部屋で


それ以降その女性の霊が出るという
札付きの場所。

今まで何人もの人が借りてはすぐ出て行くを繰り返した場所。

あまりお勧めは出来ないなとは思うも

Aさんは立地条件と破格の値段にかなり好印象だったようなので部屋を貸したそうです。


Aさんがその部屋に住み始めてから数日…


予想通りというか
やはりあの部屋には住めないから他の部屋を紹介してくれとAさんから連絡が入ったそうです。


流石に懲りたのか
Aさん今度は普通の物件を紹介してくれとの事だったので

何の変哲もない普通の部屋を紹介してあげたそうです。

そこからまた数日後…
再びあのAさんから連絡が入ったそうです。

何事かと思って聞いてみると、

また部屋を変えて欲しいというのです。
今度の部屋は過去に何かあったとか
一切無い部屋だったので理由を聞いてみると、

前の部屋で出た女がこの部屋にもいるというのです。


そんなはずは無いとは思いつつもお客様からの依頼なので、また別の部屋を紹介したそうな。


しかし、また数日でダメだとの連絡が入り結局Aさんは違う不動産屋に行ってしまったそうです。


ここで俺の知り合い、
最初に紹介した部屋はそういう物が出るというのは分かっていたから良いものの、後の二部屋はどういう事だ?って感じです。


しかしすぐに二部屋共、次の借り手が見つかったので別に何か事件があったわけでも無いのですぐに貸したそうです。


数日後その二部屋を借りた別々の住人からそれぞれ連絡が入ったそうです。


何かおかしな事が起きるのだけれどここは何かあった場所なのかと。


おかしな事?
もしや!と思い聞いてみると

毎夜必ず決まった時間に
女の幽霊が出ると。

しかも二部屋共
特徴、時間が全く一緒。


こうなってしまうともうただ事じゃない。

知り合いの不動産屋、
確認の為人数を集めて、
最初のいわく付きの部屋を含め
三部屋に同時に泊まったらしいのです。(残念ながら?俺はツアー中だったため参加出来ず)


そうした結果
やはり三部屋
同時刻にでたらしいのです。


もうやんなっちゃうよなってね

言ってましたよ。


二部屋ダメになってしまったのだから
当然ですね。


ただね、原因がイマイチ分からない。

こんな事ってめったにあることじゃないですからね。

ただ一つ原因の手がかりになるかもしれない事があったんです。


その毎夜、おんなじ時刻に三カ所で出る女

どの場所にいたやつも全員が聞いた言葉、


「逃がさないよ」



ここからは
あくまでも推測です。

このいわく付き物件を借りた

最初の人物Aさん…
実は事件に関係していたのではないかと。
よく殺人犯は現場に戻るっていいますからね。


そしてそのAさんに取り憑いた女の怨みが強すぎた為

あとから借りた部屋にも
影響があったのではないかと。


その後Aさんの消息は全く掴めないそうです。


今でもこの狭い世の中で
ウイルスのように女の怨みを広げ沢山のいわく付き物件を増やし続けているのか

もしくは…


まるで映画みたいな話ですね。



ちなみに今でもその三カ所の物件あるそうです。

最近ではあまりに格安だと
逆に怪しまれるらしく
普通の値段で貸し出してるそうな。


分からない人間には分からないから大丈夫とは言うものの嫌なものです。


今回は聞いた話なのでどこまで本当か分からないけどね。


皆さん物件探しにはご注意を…


アナタの部屋は大丈夫ですか?


ではまた。








第3回 「それが見るもの。」 (08.07.01up)

皆さんこんにちは
ビリー琢磨改め
稲川琢磨です。


いよいよ夏の到来というわけで
怖い話が似合う季節になって来ましたね。

怖い話界のカリスマ稲川淳二氏の
毎年恒例心霊ナイトツアーもそろそろ始まった頃でしょうか…。


一度見に行きたいねと
うちのベースのツブクと毎年言っているんですが
まだ行けてないんですよね。


実際に見に行った事のあるという
高田馬場の某ライブハウスのスタッフさん曰わく

「しんどい…」

だそうです。


どうしんどいのか大分気になる所ですし今年こそは行きたいですね〜。


それでは前置きはこの辺にして…

今回はライブハウスにまつわるお話。


っと話にいく前に…
今回の話、
実体験をそのまま書く以上
ひょっとしたら後味の悪いものになってしまうかもしれません。


そういうのがイヤだなって人は
今月はここまでという事で…。



ライブハウスといえば幽霊がでると噂される場所、
意外に沢山あるんですよね。


有名な所では
目黒にあるあそことか
池袋にあるあそことか
高田馬場のあそことか。


実際に噂だけじゃなくスタッフさんが見たという場所や
俺自身がみた事ある場所もいくつか。


というかライブハウスって場所は
どこでも1人や2人いるんじゃないかな。

あれだけ沢山の人が集まり、
沢山の思いが集まる場所だから
よって来るのはしょうがない事です。


だけど何か害があるわけでもないし(特に見えない人には無い)
怖がる事はないので今まで通りライブ楽しんで下さいな。


それでは本題へ
随分前の話になりますが、
これは何の噂も聞いた事のない
とあるライブハウスでの出来事です。


その日もいつも通りメンバー揃ってライブハウスに入りしました。

入りしてとりあえず機材をまとめ楽屋に行く事に。


楽屋に入ると先に入りしていた
バンドさんがいくつかいたので
軽く挨拶を済ませ
割り振られた自分達の場所へ。


その時です…


とあるバンドさんの場所を横切ったときかつて無い位の悪寒に襲われたのです。

思うず「うわっ!」っていいそうになるも


とりあえず自分達の場所に行き
恐る恐る振り返ってその場所を見て見ると


そこには
その場所を使うバンドさんとは
別に1人の女の人が立っているのです。
始めはバンドのスタッフさんかなとも思ったんだけど、

どうやら違うみたい。
何故ならもの凄く近くに立っているのに誰もその人に話しかけないし
目も合わせない…

まるでそこには誰もいないかのように。

このヤバい悪寒はアレだなとね思いましたよ。


今まで何度もそういうものを見た事はあるのですが

こんなに怖いと思った事は初めてでした。
原因はわからないのだけど
本当怖くてしょうがない。


実際もう震えが止められなくなっちゃって、

メンバーにも
「なんだ?どうした?」
「何脅えてんの?」

って聞かれる程に。

でも、今日はライブだって日に
そんなテンション下がる事言えないじゃないですか。


とりあえず体調が悪いんだってごまかして。


しかし、いっこうに震えが止められないし
どうしたものかと考えているとね

何かボソボソ言っている声が聞こえる。
楽屋で誰かしゃべってるって感じじゃなくて
なんかこうもっと低いトーンで…
まるでお経を呟いているような。


案の定女の方を見て見ると何か言ってる。


良く聞こえないんだけどずっとそのバンドさんの方を見て何か言っている。


すげー怖くて嫌なんだけど
何を言ってるか気になる。


少し近づき耳を澄ませる。

するとね、
その女の人ずっとある言葉を繰り返してるの。



「殺してやる」って。



もの凄い悪意を感じた。
そりゃあ怖いはずです。

でもどうしてそんなものがこんな所に?
(えてしてそういうヤバいのは
心霊スポットとか、いわゆるいわくつきな所にいるものなんですけどね)


そんな悪意を感じてその場にいてもたってもいられなくなった俺は

ちょうどみんながご飯食べに行く所だったので、
一目散に外へ。


ご飯から帰って来ると楽屋にはもうその女の人はいなかった。

ホッとしたのと
アレは何だったのだろうと思うも

すぐにライブだったし
気にするのは止め
ライブの準備を始めた。


その後は何事もなくいつも通りライブを終え
さぁ〜帰るかって
他のバンドさんに挨拶して帰る事に。


車までの帰り道の事
例のバンドさんとすれ違い挨拶を交わす。


再びの悪寒。


バンドさんの裏について歩く
さっきの女。


ライブハウスにいたんじゃなかった。


そのバンドさんの誰かはわからない、
でも誰かについている。


しかも、悪意の塊のような感情をもって。


俺ね、思うんだけどこの女の人って
ただの幽霊じゃなくて生き霊何じゃないかと。

生き霊ってものを他に見た事ないから
本当にそうかは分からないけど

そうそう普通の幽霊がここまで悪意むき出しになるものじゃない。
(まっ、墓にイタズラするとか
何かそういう死者への冒涜をすれば話は別だが)


生きている人間の恨みが形になるほど怖いものは無い。

幽霊より全然怖い。

しかし、生き霊となってついた方も
つかれた方も
あまり良いことではないでしょう。


随分前の話なので、その後そのバンドさんがどうなったかとかは全くわからない。


恨みつらみは世の常とは言ったものの
人を恨んだり恨まれたりってのは
お互いに絶対いい影響をおこさない。



最悪の場合…



まぁ、恨まず恨まれず生きていきたいものですね。


では今回はここまで

信じるか信じないかはアナタ次第ですから〜




(82 ちょっと甘いかな)





第2回 「GO!GO!アングラー」 (08.06.09up)

どーもこんにちは。ヴィジュアル界の
不思議のストーリーテラー
ビリー琢磨改め 稲川琢磨です。

前回の初回コラムを書いた所
某ツンデレ代表の某外人より 「前置きがなげー」との苦情が入ったので
今回は早速行きますか。
今回の話はとある地方のホテルのお話。
バンドマンといえばツアーなので
さまざまな地方に行くもので
その時々で色んなホテルに泊まる事になります。

まぁ、ホテルと言っても
大概が激安ホテルなどに泊まる事になるので
今まで俺だけに限らず
うちのメンバーも数々の不思議な体験をして来ました。

今回はそんな中でも俺自信が体験した話。

場所はとある地方都市の某ホテル。
(このホテル後々知ったのだけれど
その地域のバンド関係者の間では
ちょっとしたいわく付きホテルとして有名な所)

この日はいつも通りライブを終えて
ホテルに到着。

外見の第一印象は至って普通の安ホテルって感じ。
ただね入り口から中に入った瞬間から なんか空気が重いなとは感じた。

他のメンバーも嫌な感じを感じているのか言葉数が減っていた。
とりあえずあんまり気にしないようにしようと思い
受付を済ませ部屋に通される。


そこは10人近くが同時に寝れるであろう大部屋。
部屋に入った瞬間からくる
何とも冷たい空気。みんな無言。

あちゃーこりゃあ
すげーなと思う中
この空気はどこからくるんだと思ってね部屋中を何となく見回してみたわけ

そしたらカーテンで完全に隠される形でもの凄く厳重に封をされている扉を発見。

直感したね…
こん中になんかいるなって。
まぁ、直感した所でどうにかなるものでも無く
体が疲れているのもあって
気にしなければ大丈夫って感じで すぐにみんな眠りについた。


その日の夢今でも忘れられない。


その部屋で全員が寝てるのを
天井から見てる俺がいるの。
もちろん俺もそこに寝てる。

夢の中で「あっ!これは夢か」と認識する事って
たまにあるでしょ?そういう感じだった。
そしてふと気になったので
例の扉に目を向けてみたの。
そしたらさ
完全にカギで封をされていたハズの扉が開いているんだ。

「開いてる…」

夢の中で呟いた。


そしてね
その中から変わった人形を手に持った女の子が出てくるの。

その女の子がゆっくり部屋中を歩き回ってる。

本当にゆっくりゆっくり片手に人形ぶら下げて。


そしてね
ちょうど俺の寝てる前に立った瞬間…

キッ!っとその女の子が夢の中の俺の方に振り返って来た。

「わっ!」

と思った瞬間目が覚めた…

正しくはおそらく目が覚めたハズ。

なんでこんな意味不明な書き方をするかというと

目が覚めたと思ったのは
ちゃんと布団の中で天井を見上げているから。

しかしね…
俺の天井を見る視界の中にまださっきの女の子がいるんだよね。

さっきの夢で俺がいたであろう
場所を見てる。

そしてね、
その女の子が今度はゆっくりこっちを見てね
何とも言えない表情で笑って


「遊ぼう」


と一言。



気がついたら朝になっていた…

実際どこまでが夢でどこまでが現実かは分からない。


しかしねあの何とも言えない表情は
とうてい夢とも思えない。

何ともふに落ちない気分のままホテルを後に。

いざ機材車に乗り込み出発という時

ふとホテルの方が気になり目をやると

俺達の泊まった部屋の窓に
その女の子の姿があった。


どういう経緯があってそうなったかは解らないけど

確実にあのホテルのあの部屋…
あの扉の中にその女の子はいる。


そのホテル今でもあるかは分からないけど二度と行く事はないだろう。


今回はこれでおしまい
信じるか信じないかはアナタ次第ですから〜。


では次回。 また会いましょう。



54(うちボーナス50)





第1回 「GO!GO!アングラー」 (08.05.17up)

みなさん初めましてこんにちは

今月からここでコラムを書かせて貰う事になりました

ビリーのギターの琢磨(たくま)です。
よろしくです。

さてさてこのコラム、
どんなものにしていこうかなと
思う所ではありますが、
普段オフィシャルサイトの日記やらで
書けるような事を
ここで書いても今一つ面白みにかける所なので

ここでは
普段の俺は置いといて、
知る人ぞ知るヴィジュアル系バンド界の稲川淳二こと

稲川琢磨として
体験談やら何やら
世間一般的には
アンダーグラウンドな世界の事書いていこうかなって思ってます。

幸いこのコラムの編集者の方からは
何書いてもOK!との言葉ももらっているので、

完全に自己満な、
バンド活動とはあまり関係のないコラムになっていく可能性大ですが
末永くよろしく!

っていうかこのコラムを読んでいる人は稲川淳二氏の存在を知っているのか?

毎年お盆の季節になるとやたらテレビに登場し、
ボソボソと独特のトーンで怖い話をする怖い話業界では最もポピュラーな人物の一人。

俺も小さい頃からそういう力…
俗に言う霊感というやつ?に恵まれたらしく様々な不思議な体験をしてきました。

俺の場合母親方の家系でそういう力が強い人が多いらしく
親戚のおばさんに至っては
他人に憑いてしまった悪い者をとれるほどらしい。

そういった血をしっかり受け継いだもんだから不思議な体験を結構するんですよね。

今回は初回という事でそんな体験から軽いやつを一つ。


俺がまだ高校を卒業したばかりの頃

当時俺の仲間の間で心霊スポット巡りというやつが流行った。

ちょうどその位の時期って
みんなバイクから車の免許に切り替える時期とかで

せっかく車乗れるんだから
何でもいいから出掛けたいっていうのと
地元が田舎だから夜中までやっている
娯楽が少ないっていうのがきっかけで

俺達は地元の心霊スポットとよばれる場所をほぼ制覇していた。

実際ね心霊スポットって
噂先行型の場所ばかりで
実際にヤバいなっていう場所はほんの一握り。

今回はそんな一握りの場所の話。


その日は仲間うちの誰かが仕入れてきた情報をもとに
一家心中があった家というやつに向かっていた。

場所的には俺の住んでいた
場所から割と近く
深夜1:00位に到着。
国道沿いにある
見た目は特に何の変哲もない普通の家。

まっ、とりあえず入ってみるかと
まさに敷地をまたがったその時だった、

ここは本物だと言わんばかりに背中に走る寒気。
(俺の中でこれが本物か偽物かを分ける一つの判断基準だったりする)

そして言葉では言えないような
敷地の外とは別の世界のような空気。

コレはすげーなと
ちょっと体が強張った。

だけどこの時点では他のやつには何にも言わない。

言ってしまうと
みんなビビっている所を見せまいと
変な無茶をしだすから。
特に今ビリーのVoの貘なんかは
あんなヤンチャ坊主のくせに幽霊だけは苦手と見え
そういう事を言うとキレだす為
本当にヤバいなっていう時以外は絶対に言わなかったね。


話を戻そう
さてこれは本物だな…
と若干緊張しながら家の中へ。


噂を聞きつけ
先にこの場所にきたやつらに荒らされたのだろう、
外見とは裏腹に中は廃墟とかしていた。
そんな廃墟の中
以前は普通に生活があったのだろう、
普段誰もが使うような日常品が目に入るのが
逆にリアルで怖かった。


家は二階建て、
とりあえず一階から見て回る事に。

色々と部屋見ている最中

ふと背中に強烈な視線を感じる。

んっ!?と振り返ってみると…



ふすまを挟んだ隣りの部屋から一人の老婆がこちらを見ている。

あまりに突然の事に思わず声を出しそうになるも
よくよく見てみると
こちらを見ていたのは
大きな仏壇と老婆の写真。

何だ写真か〜
とちょっと落ち着くも
少しおかしい事に気付く。

その仏壇のある部屋ね

以上に綺麗なの。

他の部屋は散々荒れているのに
その部屋だけはついさっきまで
生活があったかのように。


そんな違和感に気付いたのと
どうにもその写真の老婆に見られている気がしてならないのが嫌で
とりあえず部屋の外へ。

しかし絶対に写真は目に入らない位置から部屋を出たのに
ずっとまとわりつく視線。


流石にだんだん気持ち悪くなって来た俺はもうダメだなと、
仲間に、
もう帰ろうぜと言おうと
仲間を探してあたりを見回した時だった…

目の前にある階段、その一番上…


さっきの老婆がキチンとした正座の姿勢でこっちを見ている。


今までにも何回かそういうものを
見た事はあったが

ここまで明確に相手の意思が伝わる表情を見たのは初めてだった。


直感的にこれはヤバいと思った。



なんせ不愉快だと。


表情が言っている。

(今思えばそう思うのは当然だろう

誰でも自分の家に他人が勝手に上がり込んでくれば
不愉快だしね。)


とりあえずその表情を見た
俺は仲間を呼び集めすぐに家を出た。

帰りに入口ですいませんでしたという
意を込めての
一礼をした時には
もう老婆の姿はなかった。

幸いこの時は仲間の一人が体調不良を言い出したけど、
すぐに良くなったから良かったものの

何も知らずに二階まで物色していたら
どうなっていたかを考えるとゾッとする。


世の中不思議な事は沢山ある。

そこには人が踏み込んで良い場所といけない場所があるんだなと
この時つくづく思ったね。


以上で今回の話は終わり!

まぁ信じるか信じないかはアナタ次第ですから〜

それではまた次回

タクマ(ビリー)

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